近畿地方整備局近畿技術事務所は、ＢＩＭ／ＣＩＭ設計データをＩＣＴ施工で活用するための受渡し技術の向上をめざした「ＢＩＭ／ＣＩＭ施工研修」を同事務所（大阪府枚方市山田池北町１１―１）内の近畿インフラＤＸ推進センターで実施することにしており、９月２８日まで応募を受け付けている。
　令和５年度からＢＩＭ／ＣＩＭが原則適用されるなか、設計（ＢＩＭ／ＣＩＭ）から施工（ＩＣＴ）へデータをどのように受け渡せばよいかわからないといった課題がある。現在実施しているＩＣＴ施工研修では▽起工測量やＩＣＴ施工体験（３次元データ作成、建機への入力）、ＴＬＳ出来形管理など施工を中心とした研修となっている▽設計（ＢＩＭ／ＣＩＭ）データを施工で利用できれば生産性は向上するが、現状ではまだ現場で設計（ＢＩＭ／ＣＩＭ）データはほとんど利用されていない。
　そこで、施工段階のＢＩＭ／ＣＩＭ適用と普及拡大へ向けて設計から施工へのデータ受渡しに着眼した人材育成（施工者・設計者・発注者）を内容とする研修を行う。土工部を対象に実施する研修内容（案）はＢＩＭ／ＣＩＭ概論、ＢＩＭ／ＣＩＭ設計データの受渡し、３次元設計データ作成・建機へのデータ入力（座学・演習）等。
　研修実施日はいずれも２日間①１０月２４日〜２５日②１１月１６日〜１７日③１１月２１日〜２２日④１２月１２日〜１３日⑤１２月１８日〜１９日。使用ソフトは②と④が「ＥＸ―ＴＲＥＮＤ武蔵」（福井コンピュータ）、①と③と⑤が「ＳｉＴＥＣＨ３Ｄ」（建設システム）。①は発注者、設計者、施工者を、②～⑤は施工者を対象に２０名程度。問合せ先の電話０７２―８５６―１９４１（代表）。