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第1回「二見地区かわまちづくり協議会」開催

2023.8.18 国交省近畿地方整備局五條市

川とふれ合う空間づくり(吉野川周辺整備事業)
賑わい創出に向け河川整備とまちづくりを連動

 吉野川周辺地区の活性化及び賑わい創出目指し、地域住民や地域団体、民間事業者、国・県・市が連携して取り組む「川とふれ合う空間づくり(吉野川周辺整備事業)」を推進するための、「二見地区かわまちづくり協議会」が7月27日、五條市役所1階コミュニティルームで開かれた。
 同協議会は、五條市、国土交通省近畿地方整備局和歌山河川国道事務所、二見地区自治連合会、五條市漁業協同組合、民間事業者で構成。「かわまちづくり支援制度」の申請に向け、新たな人の流れと賑わいを創出することを目的に設立。
 冒頭、議長を務める平岡清司五條市長が「いろんな意見を頂戴しながら、吉野川の発展に結びつけたい」と開会の挨拶。事務局から二見地区の現状と同取り組みの位置づけなどが報告され、奥野真章和歌山河川国道事務所長は、堤防整備の進行状況を説明した上で、かわまちづくり支援制度の具体的事例や、地元地域、民間などと意見交換することの重要性を訴えた。
 意見交換では、堀内伸晃自治連合会長は「住民と官が同じプラットフォームに立って、いろんな意見や要望を集約し、両者が満足するところを見つけ出せる場としたい」。辰巳弘幸漁業協同組合長は「吉野川は釣り場、漁場としては非常に良い場所なので、周辺設備が整備され、PRすればもっと賑わい、集客に繋がる」。民間事業者の廣末優(二升五合)社長は、水辺のアクティビティについて「二見地区は非常に良い岩盤質の急流があるが、アクセスに難がある。そういった整備が行われることで、新しい賑わいに繋がる」など、今後の展望に期待を寄せる意見が相次いだ。奥野所長は「地域の要望を聞かせていただきながら、できる限りのことをやっていきたい。賑わい創出へ、大勢の方が来ていただき、楽しい体験をしていただくことで対価をもらう仕組みが必要だ。それをみんなで考えながら進めていければ」と答えた。
 協議会終了後、第1回の実行委員会が開催され、協議会の内容をブラッシュアップして具体化し、8月に予定されているサウンディング調査の結果も取り込んで計画の骨子案を制作。9月に予定されている第2回協議会で、それに対する意見交換を行う予定で、今年度、計画をまとめ、来年度に「かわまちづくり支援制度」の申請を行い、7年度からの施策の実施を目指す。

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