一般記事

吉野土木 国道169号道路災害防除

2023.6.23 県吉野土木事務所

川上村井戸で落石防止網を整備
道路の安全性向上へ

 奈良県吉野土木事務所は、「一般国道169号道路災害防除」として、川上村井戸において落石防止網の整備を予定している。
 国道169号の川上村井戸を通過する区間は、大滝ダムのダム湖である「おおたき龍神湖(吉野川)」の左岸に沿って走っており、谷間の地形のため山側のほとんどが急な斜面となっている。そのため、道路に面した斜面のほとんどに落石防止網が設置されている。
 整備を予定しているのは、井戸の東端に近い「咲山橋」付近。咲山橋より東側の約40㍍に渡って落石防止網が設置されていない斜面があり、落石が発生した際、直接道路に影響が及ぶことが懸念され、落石防止網の設置により道路の安全性向上が期待される。
 整備概要は工事延長30㍍、落石防止網工30㍍で、同事務所は、現在、発注に向けた調整を行っている。第2四半期発注の予定で、工期は約6ヵ月を見込んでいるが、6月2日の台風2号の影響を受けた梅雨前線による豪雨よって引き起こされた被害や、この先、さらなる豪雨などによって発生するであろう被害に対応するため、先送りになる可能性も残っている。
 近年、気象災害の激甚化に伴い、ライフラインの確保の重要度は増しており、特に、同事務所の担当する吉野の山間部においては、道路の寸断による孤立の危険性がある集落も少なくないため、道路災害防除を推進し、緊急搬送路を確保することは、住民の安全を確保する上で大きな意味を持つものとなっている。

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