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基本計画とりまとめへ 近鉄奈良駅周辺西口駅前広場

2023.5.30 県奈良土木事務所

奈良県奈良土木事務所は、近鉄奈良駅周辺整備について、西口駅前広場の広場空間再構築による歩行者の利便性向上と一体的なデザインによる景観性向上をめざし、令和5年度に駅前広場基本計画をとりまとめるとともに、アクセスとなる一般国道369号の概略検討を実施する。
 業務は、一般競争入札「近鉄奈良駅周辺環境整備設計業務委託(近鉄奈良駅周辺の環境整備事業(都づくり))第繰290―委―1他号」を7月6日に開札して委託する。業務場所は奈良市高天町他。業務概要は一般国道369号の概略検討0・6㌔㍍、駅前広場基本計画1式。委託期間6年3月22日。予定価格1811万7000円込、調査基準価格1454万2000円込。担当は県土マネジメント部地域デザイン推進局奈良公園室奈良公園整備第二係(電話0742―27―8074)。
 近鉄奈良駅周辺においては、多くの人々が集う空間に相応しい環境を創出するため、交通結節点としての移動環境を高めるとともに、駅の利用者が円滑に目的地に到着できるよう、交通情報・観光案内・店舗案内に係る情報をわかりやすく提供する必要がある。
 2年度には、近鉄奈良駅周辺歩道空間の環境向上に向け、道路利用状況等を調査・解析し、調査結果を踏まえて道路幅員構成について検討した。3年度は既往調査結果等を基に必要機能を整理し、近鉄奈良駅西口駅前広場基本計画等の検討を行った。昨年度は駅前広場基本計画を見直している。いずれの業務も建設技術研究所に委託して実施。今回の業務内容は次の通り。
 【一般国道369号の概略検討0・6㌔㍍】
 高天交差点~奈良県庁西交差点間の区間において、現況の道路利用実態を把握したうえで西口駅前広場整備に伴う利用形態の変化を推測し、横断面の構成(停車帯の設置、中央帯及び車線数等)と道路線形の検討を行う。交通量や設計条件等に基づいて可能と思われる各線形を選定し、各線形につき図上で50㍍ピッチの縦横断の検討及び概算工事費を積算して比較案及び最適案を提案する。
 【駅前広場基本計画のとりまとめ】
 近鉄奈良駅西口駅前広場(約0・45㌶)及び交差点2ヵ所(高天、中筋町)を対象として、一般国道369号の概略検討や別途発注の広場内各施設基本計画の結果を受けて駅前広場の基本計画(駅前広場整備に影響する交差点2ヵ所を含む)をとりまとめ、概算工事費を算定する。
 【勉強会運営補助】
 地域関係者・土地所有者・交通事業者等が一堂に会し、近鉄奈良駅周辺の景観づくりや交通結節点としての駅前機能等について、有識者を招いた勉強会の運営補助を行う。ワークショップ形式(約5グループ)で1回(12月頃)の実施を想定。
 【関係機関協議資料の作成】
 駅前広場整備の検討結果等を踏まえ、許認可期間や民間事業者等との協議に同席し、協議結果を議事録としてとりまとめる。協議対象は3機関程度を想定。

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