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林沢砂防全体計画の再検討 変更認可設計書を作成 一般競争を6月2日に開札

2023.5.18 県高田土木事務所

 奈良県高田土木事務所は、林沢の流域(2・04平方㌔㍍)において土砂災害から県民の生命・財産・生活環境を守るため施設の配置計画など砂防全体計画の再検討を行い、令和5年度に砂防事業の変更認可設計書を作成する。
一般競争入札「林沢砂防全体計画策定業務委託(防災・安全交付金事業(砂防))第繰補31―2―委1号」を6月2日に開札して業務を委託する。業務場所は御所市高天。業務概要は砂防全体計画策定1式。委託期間6年3月29日。予定価格1203万4000円込、調査基準価格965万8000円込。
 林沢では、平成29年の台風21号による豪雨に伴って流域内で崩壊が発生し、土砂・流木が残存している状況であることから、土石流と流木による土砂災害を防止し、土砂災害から県民の生命と財産及び生活環境を守るため、流域における砂防全体計画を再検討し、その基本となる発生土砂量及び流木を決定するための調査、施設の配置計画の再検討を実施し、その成果を取りまとめるとともに砂防事業の変更認可設計書を作成する。なお、計画の策定においては流域内の自然環境や保全対象地域の歴史・文化等の特性及び経済性を総合的に評価する。
業務内容は▽計画準備▽資料収集・整理▽流域調査▽計画流出量の算定=移動可能土砂量と計画規模の土石流によって運搬できる土砂量を比較して小さい値を採用する▽砂防施設配置計画=3案比較により合理的かつ効果的な砂防設備の配置を検討する▽砂防施設概略設計=計画施設(砂防堰堤工・流木捕捉工・付替道路等)の概略設計▽計画施設概算工事費の算出▽被害軽減額と上限事業費等の算出=費用便益効果(B/C)▽報告書作成▽認可申請書作成。
 この業務において経済性(ライフサイクルコストを含む)・工事時間短縮・環境対策等について検討する。

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