一般記事
馬見丘陵公園 オリコンと契約締結 魅力向上施設整備計画検討
2022.10.14 県地域デザイン推進局
奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局公園緑地課は、「馬見丘陵公園魅力向上施設整備計画検討業務第121―委―1号」の公募型プロポーザルについて、オリエンタルコンサルタンツ奈良事務所(奈良市大宮町5―3―14)と1894万2000円込(業務量の目安は1895万3000円込が限度)で契約を締結して業務を委託した。
プロポーザルには5者が参加、ヒアリングを実施、参加表明書及び技術提案書(ヒアリング実施内容を含む)について評価基準(合計100点)に基づいて審査し、最高得点73・63点でオリエンタルコンサルタンツを受託業者として特定したもの。
業務場所は河合町佐味田他。業務概要は①計画準備②課題整理③課題解決策の検討及び提案④協議資料作成補助⑤来園者アンケート調査。委託期間5年3月10日。担当は都市公園係(電話0742―27―8069)。
この公園ではこれまでに限られた平地を中心に園路・トイレ・休憩所等の施設を配置し、駐車場等のアクセス環境整備や電動カートによる園内移動支援等を行ってきた。しかし、中央エリアを中心に急な降雨や夏の炎天下での休憩が可能な施設が少ないこと、大規模イベント時の休日を中心に駐車場が満車となり、道路に入庫待ちの列ができるなどの課題もある。また、草花や樹木等の見本園としての役割も大きくなっており、その情報発信や見せ方について工夫が求められている。
特に中央エリアにある馬見丘陵公園館は、平成3年の開園当初から30年間に亘り、主に馬見古墳群の紹介を中心に模型や映像を使った展示施設として機能してきた。しかし、スマートフォンの普及などに伴い情報提供手法が様変わりするなかで冷暖房が完備された貴重な建物である公園館を休憩施設として機能を見直すことについて検討が必要。
また、この公園南エリアに隣接する広陵町営竹取公園(種別は地区公園)や国特別史跡巣山古墳における広陵町事業と県事業との連携による公園を核としたまちづくりを推進するため、令和3年7月に竹取公園周辺まちづくり基本計画を策定している 。 さらに公園は河合町の一時避難地に指定されており、緑道エリアにソーラー街路灯を設置し、避難路としての環境整備を行っている。
この業務はこれらの背景や課題を踏まえ、公園のさらなる魅力向上を図るため、来園者ニーズや利用動態を把握し、現状の課題と解決方法の事例収集及びこの公園での適用条件等を検討・整理し、導入すべき機能やテーマと導入施設の内容・概略規模を設定するとともに、景観や管理運営等の概略の検討を行うことを目的とする。詳細な業務内容は後日掲載予定。 (吹上)