文部科学省が公表した「公立学校施設の耐震改修状況フォローアップ調査(令和４年４月１日現在)」の結果における奈良県の概要を明らかにした。
構造体の耐震化（非木造）では、耐震性のない建物数が幼稚園の７棟で耐震化率９９・２％となった。昨年の１６棟から９棟減少した。幼稚園は全国３５位、小中学校と高等学校及び特別支援学校は全国１位。耐震化未完了の団体と建物数及び完了見込年度は次の通り。
　▼小中学校０棟。
　▼幼稚園７棟＝大和郡山市１棟（未定）、桜井市２棟（１１年度中）、宇陀市２棟（未定）、広陵町２棟（５年度中）。
　▼高等学校０棟。
　▼特別支援学校０棟。
屋内運動場等（体育館・武道場・講堂・屋内プール）の吊り天井等の落下防止対策では、小中学校が対策実施率９８・３％（全国４５位）・対策未完了棟数５棟、高等学校が対策実施率９７・４％（全国４４位）・対策未完了棟数２棟、特別支援学校が対策実施率１００％（全国１位）、合計９８・２％（全国９９・４％）・対策未完了棟数７棟。
　屋内運動場等の吊り天井等以外の非構造部材（天井材、内装材、外装材、照明器具、窓ガラス、設備機器、家具等）の耐震点検・耐震対策では、耐震点検実施率は１００％（全国平均９６・３％）で、耐震対策実施率は小中学校が３８・７％（同６６・１％）、幼稚園が５２・１％（同６９・５％）、高等学校が９７・２％（同５４・７％）、特別支援学校が１００％（同６６・５％）で、合計４８・５％（同６５・３％）。