一般記事

紀伊山系砂防事務所 三本松砂防堰堤前庭保護工他工事

2022.8.2 近畿地方整備局

大和建設で進む
急傾斜地の崩壊や土石流に対応

 近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は、「三本松砂防堰堤前庭保護工他工事」を推進している。
 同工事は、木津川水系における砂防事業の一環として、宇陀市室生三本松の土砂災害警戒区域に指定されている地域で、砂防堰堤を築くもの。同地域は、宇田川から斜面が立ち上がる地形で、急峻な斜面も多く、急傾斜地の崩壊や土石流の発生が懸念されている。また、宇田川と併走する形で、奈良と三重を繋いでいる国道165号、近鉄大阪線が走っており、急傾斜地の崩壊や土石流が発生した際には、交通インフラにも多大な影響が出るものと予想されている。
 崩壊、土石流の発生が懸念される箇所に、連続する二つの砂防堰堤の建設が予定され、昨年度行われた工事で本堰堤の下部まで整備が進んでおり、今年度は、大和建設が施工を担当し引き続き推進している。
 工事概要は、砂防堰堤・砂防土工(掘削工2100立方㍍)、コンクリート堰堤工(コンクリート堰堤本体工956立方㍍、堤堰冠コンクリート64立方㍍、コンクリート副堰堤工791立方㍍)、仮設工。大和建設は副堰堤と側壁、水叩の完成まで担当する。
 現在、本堰堤がほぼ完成し、副堰堤の掘削作業へ移っていく段階で、8月1日時点での進捗率は約50%となっている。
 同事務所は、木津川水系の土砂流出に起因する土砂・洪水氾濫被害および土石流被害を軽減し、国民の生命・財産および重要交通網等の社会基盤の保全に繋げてゆくため、同堰堤をはじめとした、砂防施設の整備、計画的な補修を継続して推進してゆく方針だ。

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