一般記事
五條土木 一般国道425号整備事業
2022.7.12 県五條土木事務所
「重里工区」1・5車線整備
光和建設で進む
奈良県五條土木事務所は、一般国道425号の整備を進めている。
同路線は、紀伊半島南部を横断する形で三重県尾鷲市から奈良県下北山村、十津川村を経由し、和歌山県御坊市を結んでいる。また、奈良県十津川村から和歌山県田辺市龍神の間の主要な移動ルートであり、地域住民の生活や地域の産業を支える道路となっている。しかし、当該区間は幅員狭隘で、線形不良の箇所が多いことから、乗用車の離合も困難であり、また台風などの豪雨の際は、毎年のように雨量規制や土砂災害により、通行規制が発生しており、「全国でも指折りの難所」といわれている。
五條土木事務所は、同路線の整備に力を入れており、すれ違い困難な箇所や見通しの悪いところの整備を行っている。
平成28年度までに重里~迫西川間で、32箇所の整備を終え、平成29年度からはさらに、14箇所の整備を進めている。そのうち、Ⅱ―1工区は供用済で、現在Ⅱ―2工区(十津川村重里)の拡幅工事(1・5車線化)を行っている。工事概要は工事延長53㍍、桟橋工、軽量盛土工。施工は光和建設が担当しており、6月末での進捗率は約55%、11月末の完成を目指している。
同事務所は、引き続き、舗装工事などの整備を進め、年度内の供用を目指している。また、他の工区も順次、整備を進めており、Ⅱ―4工区(十津川村西中)
は令和5年度の供用を目指している。同路線の1.5車線整備を促進し、安全・安心で、災害に強い道路とすることで、大規模災害時の沿線住民の孤立を防ぐとともに、県内外からの交流人口の増加と地域活性化などが期待されることから、同事務所は長期的な視点で着実に整備を進めていく方針だ。