一般記事
奈良市 JR新駅(仮称)西口駅前広場整備工事
2022.7.5 奈良市
ナック建設で地盤改良進む
鉄道駅とICの交通結節機能を有する地域
奈良市建設部道路建設課は、奈良市八条4丁目に建設が予定されているJR新駅(仮称)
西口駅前広場の整備を進めている。
JR新駅(仮称)は、現在、計画が進められているJR大和路線、奈良~郡山間(奈良市大森町~八条4丁目)
の高架化に伴い、奈良市八条2丁目に新設が予定されている。
「西口駅前広場」は、新駅利用者の利便性を高め、多様な交通手段の転換拠点として、その新駅の西側にロータリーを整備するもの。3年度までに発掘調査を終え、今年度から地盤改良に取りかかっている。
同地域は、JR高架化、新駅設置だけでなく、それに連携する形で、JR線に併走する北大和道路の整備も計画されており、計画の要所となる(仮称)奈良ICも建設が予定されている。奈良市の「八条・大安寺周辺地区まちづくり基本構想」では、「奈良県内で唯一、鉄道駅とICの交通結節機能を有する地域」として、目標を「交通結節点のポテンシャルを活かしたまちづくりによる定住人口及び観光交流人口の増加」としており、都市計画を進める上で重要な地域となっている。そのため同地域の都市計画の進行により、交通需要の伸びも見込め、道路建設課は奈良交通などの交通機関とも協議を進め、「西口駅前広場」の整備計画を進めている。
現在、県とJR西日本が進めている高架化と新駅の建設は、既存の線路の東側に仮設線路の整備を進めており、道路建設課は、それと並行するかたちで、元々水田であった「西口駅前広場」建設予定地の液状化対策の地盤改良を行っている。施工はナック建設が担当しており、現在、進捗率は95%。7月29日の完成を目指している。
道路建設課は、予定地が元々道路面より3㍍ほど低いために、引き続き盛土工を予定しており、今年度と来年度にかけて、他地域の工事で出た良質な土砂を持ち込み、整備を進めてゆく計画で、その後は、一度工事を休止し、県、JR西日本と連携を図り、高架化、新駅の建設の進捗に合わせ、高架化工事のヤードとしての使用も含め計画を立てていく予定。また、工事が長期に渡り、情勢の変化も小さくないことが予想されるため、それに合わせた計画の見直し、変更を取り入れながら整備を進めてゆく方針だ。