一般記事
高取町 三条坊池改修工事
2022.6.14 高取町
調整池の機能を再生
冠水被害の防止を期待
高取町まちづくり課は三条坊池の改修工事を推進している。
三条坊池は高取町市尾にあるため池で、すり鉢状の地形の底にあるため土砂の流入が激しく、ほぼ埋まった状態になっている。個人の所有であったため、土砂の浚渫などの管理に手が回らず、長年埋まった状態で放置されており、調整池としても機能も失われていた。そのため、25㍉の雨が2時間続くと、池に隣接する町道が浸水し、幾度となく通行不可となる浸水被害が発生しており、その被害を防止するため、高取町が買い取り、整備を行った上で、管理することとなった。
令和2年度に設計に着手したが、町道の利用が、トレーラーなどの大型車両が多く、それに対応すべく設計変更などを行い。令和4年度に入って着工した。工事概要は、土工1式、植生工145・0平方㍍、法面保護工60.0平方㍍、フトン籠工150.0平方㍍、水路工1式、管渠工2.2平方㍍、集水桝2カ所、コンクリート工1カ所、舗装工325平方㍍、撤去工1式。施工は宮下興業が担当。
現在、北岸から東岸に掛けてフトンかごの設置が済んでおり、次は土砂の浚渫に移ってゆく段階。また、町道を挟み設置された、集水桝への水路は、埋め込まれるボックスカルパートの5本中3本がすでに設置され、残る2本は西岸のブロック張工が行われる際に、同時に行われることになっている。
工事は順調に進んでおり、12月末に完成の予定。
三条坊池の整備を進めることで、ため池としての機能を回復させ、防災調整池としての機能を持たせ、町道をはじめとした周囲の浸水被害の防止が期待されている。