一般記事
アルパックに委託 総合体育館建設基本計画策定
2022.6.9 大和高田市
大和高田市は、条件付一般競争入札「大和高田市立総合体育館建設基本計画策定業務委託」を5月24日に開札、落札した地域計画建築研究所(略称・アルパック。中塚一代表取締役社長)大阪事務所(大阪府中央区今橋3丁目1番7号)に業務を委託した。
対象は大和高田市総合公園。業務概要は大和高田市立総合体育館建設基本計画策定業務1式、設計施工一括(想定)業務委託仕様書(要求水準書)の作成1式。委託期間5年2月17日(11月中旬までに案を作成)。9月中旬をメドに「基本計画(中間とりまとめ)」として業務の計画策定状況を取りまとめる。設計金額設995万円。業務内容は次の通り。
【大和高田市立総合体育館建設基本計画策定業務】
整備事業の前提条件の整理として▽これまでの検討の整理▽既存施設の現状整理▽建設予定地の現況等の整理▽法制度、補助制度の整理▽PPP/PFI手法導入の類似参考事例の整理・分析を行う。
市民の体育館利用ニーズの郵送によるアンケート調査を実施し、その集計・分析結果を取りまとめ、基本計画の策定に有効な分析を行う。調査対象は市が無作為に抽出した15歳以上市民2000人。
▽施設整備の方針の設定等=①基本調査、地盤②ゾーニング・動線計画③耐震安全性、構造、設備(電気、機械)計画④ハザードエリア対する対策計画⑤駐車(輪)場計画並びに周辺施設との相乗効果を踏まえた敷地全体の構成(配置、平面計画)の検討及び整理⑥隣接するコミュニティプールの改修計画及び概算額の算出⑦建物配置が分かるイメージパースの作成⑧整備費概算額及び財源の算出。
▽管理運営等の検討=①入館者数予測の算出②運営及び維持管理費概算額の算出③運営内容(開館日、利用料金等)の検討及び整理。
▽PPP/PFI手法導入可能性の検討及び整理=①PPP/PFI手法の導入可能性の検討及び整理②PPP/PFI運営業務における役割分担(官・民)の検討及び整理。
▽事業の進め方(事業手法)と事業スケジュールに関する検討及び整理。
▽大和高田市立新総合体育館建設基本計画策定委員運営支援=
必要な資料を作成するとともに委員会へ出席して資料説明等の支援を行う①策定委員会(20名以内)の開催は4回程度、事前打合せは適宜実施会議への出席、議題提案、進行案作成、会議資料作成、議事録作成、審議意見の集約と公表資料の作成その他策定委員会の運営に必要な業務②内部会議の開催は4回程度、事前打合せは適宜実施部会への出席、議案提案、資料作成、意見集約。
▽パブリックコメント実施支援=①パブリックコメントに係る資料の作成②パブリックコメントに対する意見及び質疑の回答案の作成③その他資料作成
【設計施工者選定(想定)に係る仕様書の作成業務】
設計与条件の整理を行い、設計施工一括(想定)業務委託仕様書(要求水準書)の作成。なお、従来の分離発注方式の方針となった場合は設計業務委託仕様書とするなど発注方式の決定により対応する。
2年度には「大和高田市立総合体育館建替検討業務委託」を建設技術研究所奈良事務所に委託して実施している。昭和56年(1982年)に開設された市立総合体育館(幸町11番14号)は、旧耐震基準により設計されたものであり、耐震性が不足している。開設後40年近くが経過し、施設の老朽化が進行していることから、現状への対応が求められている。業務では、この現状への対応として建替または耐震改修を行うことを想定し、それぞれの整備について比較検討を行い総合的な評価のもと、最適案を選定した。なお、建替(新築)については現位置と総合公園(大字曽大根)内の2候補地について検討した。規模・構造は、現位置での建替と耐震改修ではS造2階建延べ面積約5500平方㍍、総合公園内での建替では体育館+武道館としてS造2階建延べ面積約7000平方㍍(現体育館及び武道館は撤去する)としていた。
同市では、3年度に大和高田市総合公園基本計画を見直す業務を都市・計画・設計研究所(平井仁代表取締役)奈良事務所(平群町光ヶ丘1丁目11番19号)に委託して実施している。2年度に検討した総合体育館移転計画を主とした総合公園の基本計画を見直した。計画面積10㌶のうち約3・5㌶が業務の対象となる。