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まちプロ推進課 西大寺駅高架化近鉄線移設 4年度に鉄道基本設計 6月6日まで参加受付
2022.5.31 県土マネジメント部
奈良県県土マネジメント部まちづくりプロジェクト推進課は、「令和4年度鉄道基本設計業務委託(大和西大寺駅高架化・近鉄奈良線移設検討事業(都づくり))第180―委―2号」に公募型プロポーザルを適用して5月26日に公告した。
参加表明書を6月6日まで受け付け、「配置予定技術者の経験及び能力」及び「手持ち業務量」(合計28点)の審査をして上位5者程度を選定、技術提案書を7月中旬頃まで受け付け、提出された参加表明書及び技術提案書について評価基準(合計100点)に基づいて審査し、最高得点者を受託業者として特定する。
業務場所は奈良市。業務概要は鉄道線形と大和西大寺駅舎配置等の比較設計。業務量の目安は1100万円込を限度とする。委託期間5年3月25日。連絡先または提出先等は交通まちづくり推進係(電話0742―27―8031)。
参加資格は▽県建設工事等競争入札参加資格のうち建設コンサルタント「鉄道」部門の資格を有すること▽県内に本店または営業所(県に対する競争入札参加資格を有するものに限る)を有すること▽平成24年4月1日以降公告日までに完了した国または地方公共団体が発注した「路線計画」に関する検討業務の元請実績を有していること―など。
大和西大寺駅及び平城宮跡周辺地域では、近鉄線の踏切に起因する渋滞が従前より課題となっている。この地域では踏切道改良促進法に基づく指定を受けた8踏切道の渋滞解消に向け、県は奈良市及び近畿日本鉄道と合意し、令和2年度末に地方踏切道改良計画を策定した。事業費約2000億円、2060年の事業完了をめざす。
また、平城宮跡が国営公園として保存・活用を目的として整備されることから公園の一体整備を図るため、大和西大寺駅の高架化を行って8ヵ所の踏切を改良するとともに近鉄線を大宮通りに移設して地下化する。事業手法は連続立体交差事業を想定している。
今回の業務では、令和3年度の検討結果を踏まえたうえで、検討を深化するために必要となる情報を得て、地方踏切道改良計画で合意した改良方法に基づき、詳細な鉄道線形と大和西大寺駅舎配置等の比較設計及び連続立体交差事業として進めるうえでの協議資料の作成を行う。業務内容は次の通り。
【計画準備・情報収集】
業務の目的・趣旨を把握したうえで業務計画書を作成する。
【鉄道線形、大和西大寺駅舎配置等の比較設計】
当該地域における8踏切の地方踏切道改良計画に記載された改良方法について、県・奈良市・近畿日本鉄道により締結された連携協定に基づく三者協議及び国土交通省も参加する検討会における「西大寺車庫移転」案の検討結果に基づき、鉄道線形と大和西大寺駅舎配置等について複数案の比較設計を行う。
比較設計の検討案については①線路平面設計(縮尺1/1000)②線路縦断設計(縮尺横1/1000、縦1/400)③大和西大寺駅舎平面設計(縮尺1/1000)を作成し、支障物件を調査のうえで補償費を概算して整備費に計上する。
検討に当たっては、鉄道施設の運用面と整備効果の最大化及び西大寺車庫移転の取扱いや駅周辺・平城宮跡周辺のまちづくりや景観形成と鉄道利用者・周辺道路の自動車交通の流れ等を考慮するとともに、近畿日本鉄道の設計や運転関係の自社基準と現在の線路・駅・車庫等の使用状況等を踏まえ、実現可能な提案を行う。
【協議資料の作成】
大和西大寺駅高架化・近鉄奈良線移設事業を連続立体交差事業として進めていくため「都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する要綱」等を参考に当該事業の費用負担方法を整理し、国との協議資料を作成する。
【報告書の作成】
業務内容の各事項及びその検討過程において収集した資料をとりまとめて報告書を作成。