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セントラルコンサルで 安堵連絡管2工区など基本設計
2022.5.6 県水道局
奈良県水道局は、総合評価落札方式一般競争入札「安堵連絡管第2工区・(仮称)田原本平群線第1工区整備事業基本設計業務委託」を4月21日に開札、セントラルコンサルタントが1896万円(評価値50・110)で落札した。入札書比較価格2362万円。安堵連絡管第1工区で採用した設計及び工事を一括して発注する「DB方式」を含め、官民連携による事業方式を令和5年度に検討する。他の参加者は建設技術研究所、極東技工コンサルタント、日建技術コンサルタント、東京設計事務所(辞退)。
業務場所は奈良市法蓮町(県水道局)。業務概要は開削工法φ700㍉基本設計修正1式、シールド工法φ1000㍉基本設計1式、FEM解析(2次元)2断面、基本設計成果の作成及びとりまとめ1式。委託期間5年3月21日。
安堵連絡管の布設検討区間には、既設の安堵線が県道天理斑鳩線に布設されているが、安堵線は布設から45年以上経過した小口径(250㍉)の鋼管であり、管路の更新基準年数が最も短く、老朽度調査結果からも老朽化度合いが高いことが判明していることから更新の必要が生じている。管路更新計画において全体管路網の効率化を踏まえ、生駒線の一部を廃止し、その機能を安堵連絡管に持たせる計画としているため口径を増径させて整備を行う。
また、生駒線の一部更新を安堵連絡管の更新と併せることでより効率的な送水管路網となるため、生駒線の更新管路として(仮称)田原本平群線の整備を行う。
今回の業務は、3年度に実施した管路耐震化・更新計画作成業務の成果や関係機関協議により、当初計画の工法や布設位置等に変更の必要が生じたため、安堵連絡管第2工区の基本設計の修正と、併せて田原本平群線第1工区基本設計を行うもの。業務延長1901㍍で、業務内容は次の通り。
▽開削工法基本設計修正=φ700㍉L333㍍。三代川の河川改修計画があることが判明し、将来の河川改修計画を踏まえた布設位置の修正を行い、地下埋設物調査も実施。
▽シールド工法基本設計=φ1000㍉で延長は安堵連絡管第2工区が550㍍、田原本平群線第1工区が650㍍。当初の基本設計では開削工法(一部推進)としていたが、管路更新計画において将来の管路網の見直しを行い、安堵連絡管を当初より延伸させることにより効率的な管路網となることから、工法及びルートを変更し、シールド工法(発進立坑1ヵ所、到達立坑2ヵ所を想定)による基本設計を行う。地下埋設物調査及び配管設計(安堵連絡管φ700㍉、田原本平群線φ600㍉)も実施。
▽FEM解析(2次元)2断面=県道天理斑鳩線(推進)及び県道大和高田斑鳩線(シールド)とJR関西本線との交差部で、軌道への影響について解析を行う。
▽基本設計成果の作成及びとりまとめ。
DB方式の公募型プロポーザル「安堵連絡管第1工区整備事業」は、技術提案書等を5月16日~6月14日に受け付ける。7月上旬にプレゼンテーション及びヒアリングを実施して7月中旬に優先交渉権者を選定する。8月中旬に基本契約を、8月下旬に土木設計業務等委託契約を締結する。見積上限価格15億1023万8400円込。事業期間は8年2月27日。 (吹上)