一般記事
奈良土木 秋篠川の河川改修整備
2022.4.22 県奈良土木事務所
護岸工事進む「西ノ京工区」
奈良県奈良土木事務所は、秋篠川の「西ノ京工区」で護岸工事の整備を推進している。
秋篠川は、奈良市北西部の平城山丘陵を源とし流域面積約23平方㌔㍍、幹川流路延長約10㌔㍍の一級河川で、上流部から中流部にかけて市街化が進んだ地域を流れ、歴史遺産が多数存在する中流部、比較的農地が広がっている下流部を経て郡山市内で佐保川に合流する。下流部と上流部で河道断面が小さく、洪水を安全に流すことができない状況であるため、平成12年と28年に浸水被害が発生するなど、改修が急がれていた。
また、河川の自然環境、周辺景観に配慮し、歴史遺産の景観に調和した川づくり、親水空間を創出する事も求められている。
秋篠川の事業区間は、秋篠工区(奈良市秋篠町地内.奈良市中山町地内)延長約2200㍍と西ノ京工区(奈良市西ノ京町.六条町地内)延長600㍍。
西ノ京工区は、現況の河道法線及び護岸の河床掘削を実施。現在、延長40㍍区間を中西建設の施工で鋭意進められ、工事は最終段階に入っており、予定通り5月末で完了する予定。
工事概要は、工事延長40㍍、アンカー式空石積工267平方㍍、自然石固着金網張護岸工506平方㍍。設計は日本工営が担当。
奈良土木事務所では引き続き、今回の施工部北側の整備を、出水期を避けて進める方針で準備を進めている。