一般記事
ウエスコで予備設計 一般国道309号北角工区
2021.10.21 県吉野土木事務所
奈良県吉野土木事務所は、一般国道309号北角工区で道路予備設計をウエスコに委託して進めており、事業化へ向けてルート・構造等を比較検討して最適案を選定することにしている。併せて測量と地質調査の業務も行っている。
県吉野土木事務所では、令和3年度調査路線に選定された一般国道309号北角工区について、ウエスコ奈良営業所に委託した道路予備設計と、測量及び地質調査を進めており、事業化へ向けて具体化している。
北角工区の延長は約0・7㌔㍍で、現道の幅員は約5㍍。調査により目的に合致するルート・構造等を代替案との比較検討により最適の候補路線を抽出する。これまでに委託した業務は次の通り。業務場所は天川村北角。
▽一般国道309号北角工区道路予備設計業務委託(道路改良事業等基礎調査費)65―委2号=指名競争入札によりウエスコ奈良営業所に委託。業務内容は道路予備設計(B)0・7㌔㍍、一般構造物予備設計(擁壁・補強土)4ヵ所。委託期間4年1月31日。
▽一般国道309号北角工区測量業務委託(道路改良事業等基礎調査費)第65―委3号=一般競争入札により都市企画設計コンサルタントに委託。業務内容は4級基準点測量14点、現地測量0・03平方㌔㍍、路線測量0・7㌔㍍。委託期間10月29日。
▽一般国道309号北角工区地質調査業務委託(道路改良事業等基礎調査費)第65―委4号=一般競争入札により大聖ソイルリサーチに委託。業務内容は機械ボーリング6ヵ所。委託期間前同。
調査路線は①奈良県道路整備基本計画への適合性②市町村の行政計画やまちづくり計画等③道路整備の必要性④地元情勢等―をヒアリングして内容を確認したうえで決定した。新規事業化における評価基準の充実と評価実施プロセスの徹底を図るため、事業化に向けて新たに調査を進めるもの。
市町村と県の取組みは①天川村ではみたらい渓谷と洞川温泉街との周遊観光の拠点を整備して観光客の滞在時間の向上及び宿泊者数の増加に向けて取り組む②天川村では事業実施に向けた協力を関係者と調整する③県では道路の線形や構造を検討する。今後、これらの取組み状況を踏まえ、県及び市町村の事業実施環境や実現可能性により、新規事業化の優先度を判断していく。
(吹上)