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県まちプロ推進課 7月7日まで参加受付 西大寺駅高架化・近鉄線移設 路線計画の比較検討と新駅設置の効果・影響
2021.7.1 県土マネジメント部
県まちづくりプロジェクト推進課は、令和3年度に大和西大寺駅高架化・近鉄奈良線移設に係る改良方法のうち路線計画の比較検討及び新駅設置の効果・影響の検討を実施する。業務を公募型プロポーザルにより委託するため、参加表明書を7月7日まで、技術提案書を8月初旬まで受け付け、最高得点者を受託業者として特定する。
奈良県県土マネジメント部まちづくりプロジェクト推進課は、「平城宮跡周辺地域における街路渋滞対策検討業務委託第580―委―1号」に公募型プロポーザルを適用して6月28日に公告した。参加表明書を7月7日まで受け付けて上位5者程度を選定、技術提案書を8月初旬まで受け付ける。提出された参加表明書及び技術提案書について評価基準(合計100点)に基づき審査し、最高得点者を受託業者として特定する。
参加資格は▽県建設工事等競争入札参加資格のうち建設コンサルタント「鉄道」部門の資格を有すること▽平成23年4月1日以降公告日までに完了した国または地方公共団体 が発注した「鉄道」に関する検討業務の元請実績を有していること―など。連絡先または提出先等は交通まちづくり推進係(電話0742―27―8031)。
県は、奈良市及び近畿日本鉄道と「大和西大寺駅高架化・近鉄奈良線移設事業」について三者の協議が整い、地方踏切道改良計画を策定し、3月25日付で国土交通省に提出している。事業費約2000億円、2060年の事業完了をめざす。
この地域では8つの踏切道が29年と30年に踏切道改良促進法に基づく指定を受けた。三者協議及び奈良県大和西大寺駅周辺及び同駅以東地域踏切道改良協議会合同会議を経て、令和2年度末に大和西大寺駅の高架化(8ヵ所の踏切改良)と平城宮跡から近鉄奈良線の移設(地下化)という改良方法を記載した地方踏切道改良計画を策定した。事業手法は連続立体交差事業を想定している。これに基づいて3年度は引き続き計画の詳細について関係者と協議を進めていく。
今回の業務では、合意した改良方法のうち路線計画の比較検討及び新駅設置の効果・影響の検討を実施し、協議の基礎資料とする。業務場所は奈良市。業務量の目安は2000万円込。委託期間4年3月25日。業務内容は次の通り。
【路線計画の比較検討】
当該地域における8踏切の地方踏切道改良計画に記載された改良方法について三者協議において詳細な検討を行うため、鉄道の構造と線形等について検討を行う。西大寺車庫のあり方(一部機能移転・全機能移転)と整備効果の最大化及びコスト縮減・工期短縮等の観点から検討を行うものとし、受注者は複数の比較検討案を提案して県と協議のうえで4案程度を選定する。
【新駅設置効果・影響の検討】
前項を踏まえ、大和西大寺駅と近鉄奈良駅の間において新駅は大和西大寺駅と新大宮駅間に1駅、新大宮駅と近鉄奈良駅間に1駅を想定し、新駅のwith・withoutにおける設置パターンごと(2新駅設置と1新駅設置の2パターン)に需要予測を実施し、新駅設置効果・影響の検討を行う。また、検討に当たっては、西大寺車庫のあり方の検討結果を踏まえ、西大寺車庫跡地の開発による流入人口を設定し、新駅設置効果・影響の検討に反映する。