一般記事

県文化財保存事務所 今年度内に石垣調査 重要文化財玉置神社保存修理

2026.1.28 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県地域創造部文化財保存事務所は、重要文化財玉置神社社務所及び台所の保存修理のため今年度内に石垣の下部地盤状況の調査及び解析を行う。一般競争入札「重要文化財玉置神社社務所及び台所石垣調査業務(第2期)」を2月9日に開札して業務を委託する。
 業務場所は十津川村玉置川1の玉置神社境内。高密度表面波探査として人力打振を行い地盤のS波速度構造断面を求める、地下浅部の地盤状況及び石垣の背面構造を把握するためパルス波による地中レーダー探査を実施する。委託期間3月27日。問い合わせ先は事業係(電話0742―27―9865)。
 重要文化財玉置神社社務所及び台所は標高1076㍍の玉置山の山頂付近に位置し、旧高牟婁院の客殿及び庫裡として文化元年(1804)に竣工した建物。対象建物は高さ3~5㍍の石垣上に建っている。石垣は全体に顕著な孕み出し・詰め石の抜けが生じており、上部建物の保存のため早急に修理が必要。この業務では、建物周辺の地盤状況及び石垣の内部構造を把握するための地質調査を行う。また、令和5~6年度に実施済の地質調査の成果と併せて地盤の想定断面図等を作成する。
 文化財の概要は▽社務所=桁行22・0㍍梁間15・9㍍の一重入母屋造で西面が唐破風付、東面及び西面が突出部、附属、地階付、銅板葺▽台所=桁行9・0㍍梁間8・9㍍の一重東面入母屋造、西面が社務所に接続の銅板葺。石垣は東西約51㍍、立面積255・33平方㍍、高低差3―5㍍×上下3段。
 建物周辺の地盤状況及び石垣の内部構造を把握するための地質調査として①高密度表面波探査=社務所の地階に概ね2㍍間隔で設定した測線に沿ってテイクアウトケーブルを敷設し、1㍍ごとに受振器を設ける②地中レーダー探査=地下の支障物・地層境界及び石垣の背面構造を把握するため地表面及び石垣立面の地中レーダー探査を行う。

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