王寺町は、王寺北小学校跡地活用事業に関するサウンディング調査の結果を公表した。同町では、王寺北小学校の用途廃止及び体育館を除く建物の解体に伴い、跡地活用の検討を進めている。これまでに、跡地利活用に関するサウンディング型市場調査を実施し、令和５年度には「緑地公園や利用者駐車場などを整備（体育館は体育施設や地域の指定避難所として継続利用）」、６年度には庁内プロジェクトチームにより「民間事業者の活力を導入した福祉系施設の整備及び地域の指定避難所としての体育館継続利用」という今後の活用方針を示した。
　今回の調査は、これら背景に基づき、民間施設の誘致を実現するため、地域での事業実施に関心がある民間事業者を対象にサウンディング調査を実施したもの。
提案施設については、福祉施設ではサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなどの高齢者施設の実現可能性が高いとする意見。その他では戸建て住宅での活用が考えられるといった意見があった。用地の利用方法として、借地・土地売却は双方考えられるとし、用地の借地料・売却価格は高い・安いと意見が分かれた。
　このほか、用途地域の変更や体育館の解体撤去、交通アクセスの改善により活用提案の幅が広がる可能性。既存擁壁を現状のまま活用する場合、維持管理や修繕は町の負担としてほしいといった声もあった。