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町民の利便性向上などを考慮した新庁舎へ 新庁舎建設特別委が最終報告書を作成
2025.12.25 平群町
平群町は、新庁舎建設特別委員会の最終報告書を議会の総意として承認した。今後は基本計画案を作成し、議会へ説明後、住民への周知に向けた説明を行う予定。同委員会は、令和6年に設置され今年11月17日までで計12回委員会を開催。現在、町では新庁舎建設に向けて基本計画の策定の取り組みを進めているところ。議会としての意見をまとめるために、基本計画に盛り込むべき事項として議論を進めてきた。
新庁舎の整備においては、人口世帯減少や超高齢社会が続くことから、作り過ぎず出来るだけコンパクトにという考えのもとに議論を進めてきた。新庁舎の配置計画については、新庁舎を総合文化センター敷地内に設定することから、現在の総合文化センターにある駐車場スペースが減ることになるため、町民等の利便性を考慮し、近隣等に駐車スペースの確保に努めること。また、新庁舎は来庁者がわかりやすい位置及び動線計画とするとともに、 総合文化センターに隣接することのメリットを十分生かし、それぞれの建物が相乗効果によりさらに利便性や利用効率の向上が図られるよう計画することと記載されている。
このほか、新庁舎の規模については現庁舎が来庁した町民の待ち合わせスペースが十分でないことや個別相談のスペースの少なさといった課題を抱えていることを踏まえ、町民に対する行政サービスの向上は最も考慮されるべきと提言。「つくりすぎずコンパクトな庁舎」の考えのもと、無駄なスペースを排除し町民の利便性向上や職員の業務に対するモチベーション向上を図る新庁舎と目指すべきと最終報告書に記載された。最終報告書記載目指すべき新庁舎像は次の通り。
▽町民を守る安全安心な庁舎=役場庁舎は、 耐震性能の優れた庁舎とすること。また、大規模災害時には町民の命と暮らしを守る拠点となることから、大規模災害時においても役場職員が災害対応するための拠点として、役場機能を失うことのないことが重要。新庁舎のハードとしての災害に十分耐えうる強度は当然、 設備も機能を失うことなく適切に稼働することが重要。災害時には、職員が災害対応しやすいような設えと共に、災害時の体制作りも合わせて取り組むことが必要。
▽機能的で町民が利用しやすい庁舎=全ての町民が使いやすいよう「ユニバーサルデザイン」の考え方をもとに設計に反映。また、将来のITやDXなどの技術への対応ができるよう、執務室はフレキシブルな計画とすること。窓口業務の多い担当課は、出来るだけ同一フロアに集約させること。さらに、町民がわかりやすい配置または、わかりやすい案内ができるよう配慮する。
