一般記事

義務教育学校整備について説明 タウンミーティングを実施

2025.9.26 御所市

 御所市は「新しい学校づくりタウンミーティング」にて、小・中学校に係る新しい学校づくり基本方針について説明を行い市民から質問や意見を受けた。タウンミーティングは6月28日~7月26日に7小学校区にて開催。新しい学校づくり基本方針の概要や同市がこれまで取り組んできた市民参加の紹介、他地域の新しい学校づくりの先進事例を紹介した。
 新しい学校は、小中一貫の義務教育学校とし既存の御所小学校・御所中学校用地を活用して整備する方針。開校時期は令和13年度を目標とし、現時点の事業スケジュールでは測量・文化財調査等を9年度までに実施、基本設計は8年度、建設工事は10年度の着手を目指し、開校後は既存校舎の解体や給食施設の建設等を予定。
出席した市民からは施設や整備、学校運営など様々な質問がされた。中学校職員の経験から、多目的室は目的に合わせて柔軟に形や大きさを変えられる諸室を望む意見があった。これに対し、同市は多目的室は可動式の諸室や設備の導入により適応できる施設にしたい考えを示した。
 新しい小学校の建設中に、現御所小中学校で学ぶ児童生徒の活動に制限が出ることへの配慮については、授業や遊びに使用できる一定のスペースを確保するなど、可能な限りの配慮を行う想定とした。このほか、給食センターの跡地についてはどのように活用するつもりか、京奈和自動車道の東側にはコミュニティセンターが存在しないため、新設を提案したいという意見もあった。これについては、給食センターの取得用地と跡地は今後の土地利用で検討を行うとし、明確な回答はなかった。
 同市では、新しい学校の再編に伴い、旧葛中学校跡地を含め、9校分の学校跡地が残ることになる。学校跡地の活用については、全国的に廃校が増える中で他の公共施設としての再利用、地域や民間事業者による活用等、様々な形態での利活用が行われている。先進事例を参考にするとともに、学校がこれまで地域開放を通じてスポーツの振興の場、地域活動の場としての役割を果たしてきたこと。避難場所等の地域防災拠点としての役割を踏まえ、市全体で学校跡地の活用について検討していくことを基本としている。

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