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県公園企画課 7月31日までパブコメ 平城宮跡県営公園区域基本計画改定案 食のハブ拠点として便益施設を整備

2025.7.8 県地域デザイン推進局

 奈良県県土マネジメント部まちづくり推進局公園企画課は、「平城宮跡歴史公園県営公園区域基本計画」の改定案に係るパブリックコメントを実施している。観光戦略本部の平城宮跡周辺エリア部会(委員長・建築家の内藤廣東京大学名誉教授)が3月21日に行った第5回会合でとりまとめた中間報告を踏まえたもので、平城宮跡周辺を「日本食の文化の発信拠点」とする。
 案は公園企画課のHPに掲載しているほか、県政情報センター(県庁舎東棟1階)・県民お役立ち情報コーナー(県立図書情報館、県産業会館、橿原総合庁舎、吉野町中央公民館の県内4か所)・防災統括室 (県庁舎東棟2階)でも閲覧できる。意見を7月31日まで郵送・FAX・HP掲載のメール送信フォームにより受け付ける。問い合わせ先は歴史公園係(電話0742―27―8945)。
 公園全体の利用拠点となる空間として史跡平城京朱雀大路跡及びその周辺の区域(約3・1㌶と約0・9㌶)、主要地方道奈良生駒線(大宮通り)より南側の区域(約5㌶)を「拠点ゾーン」として位置付け、平城京を体感できるにぎわいづくりエリアとした。奈良観光の玄関口としての拠点性と利便性を活かし、平城京に対する知識と理解を深められるように『日本の食のはじまりは奈良』をコンセプトとした食のハブ拠点として便益施設(飲食・物販施設、宿泊施設等)を整備するエリアとする。
朱雀大路を始めとする遺構については将来世代に引き継ぐように保全して往時の平城京の広がりを体感できるエリアとする。また、公園の正面玄関として来訪者のアメニティや移動環境が向上するよう駐車場を併せて整備する。主要施設は▽食のハブ拠点=日本の食のルーツである奈良の食文化を堪能できる便益施設等▽休憩施設▽駐車場等。
 平城宮跡歴史公園の拠点ゾーンは、『国営飛鳥・平城宮跡歴史公園 平城宮跡区域 基本計画』『平城宮跡歴史公園県営公園区域基本計画』及び『平城宮跡歴史公園拠点ゾーン整備計画』に基づき、国土交通省と県が連携して整備を順次進めてきた。
一方、5年6月に5年度予算執行査定において山下県知事が「平城宮跡歴史公園は、さらなる賑わいや魅力向上が必要であるが、新たな建物の建設を前提とするのではなく、必要があれば既存の施設を活用しつつ、今後のあり方を再検討し、観光地としての魅力の抜本的強化に取り組む。このため国とも協議しながら、東側・南側エリアともに、公園としての利活用の可能性も含め今後のあり方を再検討する」としたことから、県営公園区域の今後のあり方を再検討することとなったもので、県営公園区域は朱雀大路西側地区、朱雀大路東側地区、平城宮跡南側地区の3地区。

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