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文化振興課 丹青研究所を特定 県立美術館整備基本構想策定 整備方針と運営体制等やスケジュールを作成

2025.6.19 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県地域創造部文化振興課は、公募型プロポーザル「奈良県立美術館整備基本構想策定委託業務」について、参加表明書提出の応募3社のうち辞退した1社を除く2社から提出された企画提案書等をプレゼンテーション及びヒアリングにより審査を実施し、500点満点中387点で丹青研究所(東京都港区港南1―6―41芝浦クリスタル品川、小林宜文代表取締役所長)を最優秀提案者として特定した。
 昭和48年に設立された奈良県立美術館は施設の老朽化が進んでおり、現在の場所及び隣地を活用した再整備を検討している。この業務は、現在の奈良県立美術館の現状課題を整理したうえで関係者等の意見の聞取りを行い、新たな美術館がめざすべき基本理念(ミッション)と活動方針を整理し、必要な機能を踏まえた整備方針と運営体制等を検討、スケジュールを作成し、奈良県立美術館整備基本構想(仮称)としてとりまとめを行うもの。委託期間8年3月19日。委託上限金額は2029万7000円込を限度とする。問い合わせ先は文化振興係(電話0742―27―8478)。業務内容は次の通り。
▽奈良県立美術館の現状、課題整理=①上位計画(奈良県文化振興大綱)や現行の美術品等収集方針、現在の収蔵作品等の整理(収蔵庫調査含む)②過去の展覧会、入館者数等の整理。その他事業全般の整理 (統計資料があり、分析が主となることを想定)③現在の美術館の課題整理。
▽奈良県立美術館の基本理念、活動方針の見直し支援=①他府県や市町村立美術館の取組事例に関する情報収集②有識者への意見聴取(有識者による検討委員会の運営として開催調整と議事録作成)②県内文化団体への意見聴取(レンタルギャラリーの設置検討のための意見聴取、HP等への公開、奈良スーパーアプリでの集計を想定〈CSVデータでの出力〉。集計後に11 月頃意見提出者への集合意見聴取を想定)③以上の業務を踏まえた奈良県立美術館の基本理念、活動方針の見直し支援。
▽整備方針の策定支援 =①基本理念の実現のために整備後の美術館に必要な機能と規模の整理②整備後の美術館に必要な機能と規模を充足する候補地の検討 (現在の美術館所在地での建替と移転する場合の比較)③立地場所の法的規制の整理④整備方針に基づいた整備費用(概算)の算出及びスケジュールの作成。
▽運営体制の検討=民間資金活用を含めた施設の運営体制について検討。
▽庁内説明等支援=①中間報告書として庁内説明用資料の作成支援(概要版含む)を行うこととし、11月頃に中間報告を求めることを想定②その他必要な事項の支援。
▽報告書作成=以上の事項について実施内容をとりまとめた報告書の作成①7年度業務報告書(基本構想及び概要版)2部②7年度業務報告書データ(CD―ROM)1部。
▽その他必要な事項の支援。

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