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県経営支援課 奈良県営競輪場再整備DBO支援 8年10月末までに選定へ 12年までに完成、事業費約95億円
2025.4.18 県産業・観光・雇用振興部
4月5日①面関連
奈良県産業部経営支援課は、県営競輪場について昨年12月に開催した第25回奈良県営競輪あり方検討委員会での「事業継続」の提言を踏まえ、競輪事業を継続することとし、事業継続のため競輪場敷地全体に点在する老朽化した施設を建替等により集約化することにしている。総事業費として約95億円を見込み、令和12年の国民スポーツ大会リハーサル大会開催までの工事完了をめざす。
再整備は、観覧席・特別観覧席・投票所・食堂等の機能を集約した新スタンドを新設するとともに、女子選手用の宿舎を増築し、競争路の全面改修と照明の設置を予定している(管理棟や選手宿舎は継続利用する)。
敷地全体に点在する老朽化した施設を建替等により集約化する(仮称)奈良県営競輪場再整備事業について、設計・施工・運営一括方式による事業者公募を行うため公募型プロポーザルにより必要書類の作成から事業者選定・契約締結に至る一連の事業者選定プロセス等を委託する。
8年10月末までに設計・施工・運営一括方式「DBO(デザイン・ビルド・オペレート)方式」による事業者の選定及び契約をめざしている。事業推進に必要な諸条件等の検討及び精査とDBO事業者公募に向けた必要書類の作成から事業者選定・契約締結に至る一連の事業者選定プロセス等について総合的に支援するもので、公募型プロポーザル「奈良県営競輪場再整備要求水準書等作成及び事業者選定支援業務委託」で5月中旬~下旬にプレゼンテーションを実施して業務を委託する。委託期間8年12月25日。委託上限額9988万円込(7年度7144万7000円込、8年度2843万3000円込)。
再整備事業の建設場所は奈良市秋篠町98番地ほか(奈良県営競輪場)、概算事業費約95億円込を想定(6年度末時点。DBO方式における運営業務の履行に係る費用は除く)。業務内容は次の通り。
【プロジェクト管理・運営業務】
▽プロジェクト管理業務=①関係者(県、受託者、DBO事業者、関係機関、民間事業者、競輪場関係者等)役割分担表の作成・更新②マスタースケジュールの作成・管理③発注スケジュールの作成・管理④コストの把握と対応⑤VFMの算定・評価⑥事業の進行管理。
▽プロジェクト運営業務=①関連資料の作成②説明会(5回程度)の開催・運営支援その他関連業務の実施。
【要求水準書作成及び公募準備支援業務】
▽施設・設備等検討業務=①検討条件の整理②インフラ状況の整理③余剰地(敷地北側を除く)活用の基本方針の検討(民間ノウハウの導入)④敷地進入路及び駐車場の検討⑤関係機関との協議実施⑥民間事業者へのサウンディング調査⑦他の競輪場への事例等調査⑧競輪場関係者との調整⑨施設等の配置計画及び概略設計(配置ゾーン同士の動線計画やゾーニング計画と最適な施設配置等の検討して整備方針をまとめ、施設及び設備等の概略設計)⑩基本計画図(案)⑪工事ステップの検討⑫建設工事需給状況の確認及び財政負担額等の算定⑬イメージパースの作成⑭運営業務に係る検討。
▽実施方針の公表に関する支援業務=①実施方針(案)の作成②要求水準書(案)の作成③民間事業者等からの質疑対応支援。
▽DBO事業者公募準備支援業務=①公募に係る資料作成②要求水準書の作成③基本協定書(案)・各契約書(案)の作成④モニタリング方法等の作成⑤その他公募関連書類の作成。
【事業者選定・契約支援業務】
▽DBO事業者選定支援業務=①応募予定者等からの質疑対応支援②提案審査の支援③(仮称)奈良県営競輪場再整備事業者選定委員会等の運営支援。
▽契約等締結支援業務=①基本協定の締結支援②事業契約の締結支援。