一般記事
結崎田原本線ら対象に 事業評価に関する整備効果 10月頃に公共事業評価監視委員会
2025.2.27 県中和土木事務所
奈良県中和土木事務所は、結崎田原本線結崎~三河工区と都市計画道路畝傍駅前通り線と天理王寺線結崎工区の3路線を対象に費用便益比を算出して整備効果をとりまとめ、公共事業評価監視委員会に諮る資料を令和7年度に作成する。
一般競争入札「天理王寺線他事業評価に関する業務(防災・安全(道路改良)他)第4―3―A1―委―5他号」を3月14日に開札して業務を委託する。委託期間8年1月30日。予定価格2039万4000円込、調査基準価格1636万8000円込。本庁の担当は県土マネジメント部道路建設課事業第二係(電話0742―27―7498)。
結崎田原本線結崎~三河工区は川西町結崎~三宅町三河。大和中央道と京奈和自動車道をバイパスで結ぶ事業延長2・1㌔㍍幅員24㍍4車線。第4種第1級。設計速度60㌔㍍/h。平成22年度事業採択。全体事業費69億9500万円、令和元年度末までに31億4100円を投資。事業進捗率約55%。2年12月に再評価を行っている。
都市計画道路畝傍駅前通り線は橿原市役所南側の橿原市八木町1丁目~2丁目。事業延長373㍍幅員16㍍2車線。第4種第2級。設計速度40㌔㍍/h。平成25年度事業認可。全体事業費34億円、残事業費16億8000円。用地買収率約40%(2年10月末時点)。2年12月に再評価を行っている。また、天理王寺線結崎工区は近鉄橿原線結崎駅付近の交差部周辺が対象。業務内容は次の通り。
▽計画準備=業務の目的と主旨を理解したうえで設計図書に示す業務内容を確認し、業務計画書を作成する。
▽地域の現況の把握=既存資料より社会経済状況・道路交通状況など地域の現況についてデータ・図面・写真により把握整理を行う。
▽整備効果のとりまとめ=①「費用便益分析マニュアル(5年12月。国土交通省道路局・都市局)」に基づいて、事業箇所についてマニュアルに明示されている3種類の便益(走行時間短縮便益、走行経費減少便益、交通事故減少便益)の額及び費用便益比(B/C)を算出する。また、費用便益に計上されない効果についても検討する②費用便益分析を行ううえで必要となる交通量推計は事業箇所周辺の地域特性を踏まえ、ネットワークの追加とゾーンの細分化等を行い、再現性を確保した「現況交通量配分」を行ったうえで、令和3年度道路交通センサスに基づき作成した将来交通量予測の最新データにより当該事業箇所の有無の2ケースで将来交通量推計を行う。
▽公共事業評価監視委員会説明資料の作成=資料(写真・図面、その他必要なデータ)を収集して路線ごとに①事業を巡る社会情勢等の変化(新規事業化からの変更点も)②事業の投資効果③事業の進捗状況④事業の進捗の見込み⑤コスト縮減や代替案立案等の可能性及び事業完了後の良好な公共サービス提供の視点―に留意し、10月頃の開催を予定している公共事業評価監視委員会説明資料(パワーポイント20ページ程度を想定)のデータを、視覚的に理解のしやすさに留意して作成する。
▽結果のとりまとめ=公共事業評価監視委員会後の資料集成及び公表資料のとりまとめを行う。
▽照査。
▽報告書作成=報告書及び概要書を作成する。