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県道路建設課 道路詳細設計を実施 一般国道169号御所高取BP 延長2・21㌔㍍などを対象に
2024.12.6 県土マネジメント部
奈良県県土マネジメント部道路建設課は、一般国道169号御所高取バイパスについて、令和7年度末にかけて道路詳細設計2・21㌔㍍、平面交差点詳細設計3ヵ所、一般構造物詳細設計13ヵ所を行うとともに、警察や近畿地方整備局奈良国道事務所と御所市及び地元との協議資料を作成する。委託期間8年3月25日。
県建設産業課で一般競争入札「一般国道169号御所高取バイパス道路詳細設計委託(防災・安全交付金事業(道路改良))第3―10―A2―委1号」を12月23日に開札して業務を委託する。業務場所は御所市本馬外。予定価格8473万3000円込、調査基準価格6803万5000円込。担当は事業第一係(電話0742―27―7498)。
一般国道169号御所高取バイパス(都市計画道路御所高取線)は、御所市本馬~高取町兵庫の計画延長3・4㌔㍍4車線、3種2級、設計速度60㌔㍍/hの道路。御所市内は高田土木事務所、高取町内は中和土木事務所が担当。県道路整備基本計画において「骨格幹線道路ネットワーク」に位置付けされている。全体事業費45億2000万円。4年度に公共事業評価監視委員会で「事業継続」が承認されている。
奈良県道路整備基本計画の「路線の線的整備箇所」に位置付けられており、紀伊半島アンカールートを構成する国道169号の北端に位置し、現在事業中の高取バイパスと直轄権限代行で整備する伯母峯峠道路と一体となって整備することにより、広域的な緊急輸送道路の確保や県南部地域の観光振興に寄与することが期待される。
また①広域的な緊急輸送道路の確保のために早急な整備が必要②御所IC付近における産業集積地への企業誘致に合わせて県南部地域からの通勤経路となる当該路線の整備が必要―としている。
京奈和自動車道と吉野方面とのアクセス性の向上と、産業集積地等へのアクセスや通勤の利便性の向上を目的に主要地方道橿原高取線として平成29年度に事業着手、31年度に都市計画の変更を行っている。
令和元年度に橿原高取線を廃止し、新たに御所高取線を計画決定している。都市計画道路橿原高取線は、起点を橿原市雲梯町、終点を高取町清水谷とし、橿原市及び高取町を南北に縦断する標準幅員26㍍4車線延長約6910㍍の幹線街路。平成9年に国道169号のバイパス道路として都市計画決定され、15年に車線数明記が行われている。
その後、20年に国が将来交通量推計値の減少を公表したことを受け、県が21年に未事業化の広域幹線道路を対象とした広域幹線道路ネットワークを見直した結果、都市計画道路橿原高取線は広域幹線道路2車線以下の生活幹線道路として、必要性の有無を検証する路線に変更となった。
27年には都市計画道路橿原高取線の橿原市川西町以北の約2350㍍区間について、広域幹線道路としての4車線都市計画道路を廃止するとともに、近鉄大阪線による南北分断という地域最大の課題を解消するために、橿原市において新たに2車線の都市計画道路橿原運動公園線として約960㍍を都市計画決定した。
一方、橿原市川西町以南の高取町兵庫までの2車線の生活幹線道路としての必要性については、関係市町との調整に時間を要することや、現在事業中の高取バイパスと4車線のネットワークを形成する(仮称)御所高取バイパスの道路計画が完了していなかったことから、4車線の都市計画道路として存続した状況となっている。
京奈和自動車道のアクセスルートとなる(仮称)御所高取バイパスについては、京奈和自動車道御所南IC~五條北ICの開通に伴い、県南部地域の観光振興や広域的な緊急輸送道路を確保するための紀伊半島アンカールートとして、ますます重要性が高まっている。
都市計画道路として存続する橿原高取線の橿原市川西町以南の高取町兵庫までの2車線の生活幹線道路としての必要性が認められなくなったことから、4車線の都市計画道路として存続する当該区間について、高取バイパスと一体として高取町清水谷から京奈和自動車道御所ICを結ぶ、広域幹線道路の4車線ネットワークへ変更したもの。