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道路詳細設計を実施 国道425号「河曲橋」の架替で 0・21㌔㍍と擁壁など対象に
2024.11.28 県吉野土木事務所
奈良県吉野土木事務所は、一般国道425号の河曲橋の架替に伴い、令和7年度上半期にかけて道路の新設を行うための道路詳細設計及び架替橋梁区間までの一般構造物予備設計と一般構造物詳細設計を実施し、工事発注に必要となる図面・数量計算書・報告書等を作成する。
一般競争入札「一般国道425号道路詳細設計業務委託(道路メンテナンス事業(国道橋りょう更新・撤去))第3―A―6R―委6号」を12月12日に開札して業務を委託する。業務場所は下北山村池峰。委託期間7年9月30日。予定価格2385万9000円込、調査基準価格1916万2000円込。本庁の担当は県土マネジメント部道路マネジメント課道路メンテナンス係(電話0742―27―7502)。業務内容は次の通り。
▽道路詳細設計(A)=0・21㌔㍍。
▽一般構造物詳細設計(逆T式擁壁2ヵ所)=橋梁区間の橋台と道路擁壁との取合い区間の設計を目的とする。現在の想定では逆T式擁壁を想定としているが、あくまで想定であるためこの設計の比較検討により決定とする。その結果により一般構造物詳細設計(逆T式擁壁)は設計変更の対象とする。作成する概略設計図に基づき比較3案の概算数量を算出し、調査職員と協議した単価及び概算数量により概算工事費を算定する。
▽一般構造物詳細設計(補強土)=2ヵ所。
▽一般構造物詳細設計(アンカー付場所打ち法枠)=1ヵ所。A2橋台側での擁壁施工時の床掘が現道交通の輪荷重範囲に該当するため、現道交通(2車線)の確保を目的として床掘を行う際に切土補強を行う。
▽一般構造物詳細設計(プレキャストL型擁壁の割付一般図作成)=1ヵ所。
老朽化して劣化した河曲橋が架かる下北山村池峰の一般国道425号は、南方向に下北山村役場があり、北で吉野や三重へ通じる国道169号、南で県道上池原下桑原線と連絡する重要な路線となっている。
点検を実施した結果、現橋(RCT桁橋橋長8・2㍍)は主桁の鉄筋が露出するなどしていることから「早期に措置を講ずべき状態」との結論に至り、補修ではなく架け替えることにしたもの。併せて線形改良を行う計画で、現道の北側に道路を付け替えて架け替える「河曲橋」を新設する。改良区間は約226・6㍍(道路210㍍+河曲橋16・6㍍)。
「一般国道425号河曲橋橋梁詳細設計業務委託(道路メンテナンス事業(国道橋りょう更新・撤去))第3―A―6R―委5号」は日本インシーク奈良市社(橿原市四条町277―1シェホーム・ヤマ)に業務期間6年9月30日で委託し、昨年度から実施。架替に必要となる西の川を渡川する橋梁及び条件護岸の詳細設計を行い、工事発注に必要となる図面と数量計算書及び報告書等を作成した。
道路区分は第3種第4級、設計速度30㌔㍍/h、2車線(車道幅員3・75㍍、路肩幅員0・75㍍+0・75㍍)。新たな橋梁はPC単純プレテンションスラブ桁橋16・6㍍、下部は逆T式橋台2基(場所打杭基礎2基)。業務では橋梁詳細設計と護岸詳細設計50㍍を行う。担当は工務第二課(電話07468―2―0098)。
橋梁点検結果を受けて令和3年度には大日コンサルタントに委託して「一般国道425号河曲橋橋梁予備設計委託(道路メンテナンス事業(国道橋りょう計画))3―A―6計―委1号」を行った。
昨年度には河曲橋橋梁詳細設計のほか、併行して▼一般国道425号河曲橋測量業務委託(道路メンテナンス事業(国道橋りょう更新・撤去))3―A―6R―委2号=セイワコンサル▼一般国道425号道路予備設計業務委託(道路メンテナンス事業(国道橋りょう更新・撤去))3―A―6R―委3号=日本工営―を実施した。
道路を付け替える約226・6㍍の改良区間は用地買収が必要で、今後、河曲橋橋梁詳細設計のほか、道路予備設計の後の道路詳細設計及び用地測量を行って買収地を確定させ、森林区間となっている改良区間を用地取得後に道路区域に登記する手続きを進める見通し。
(吹上)