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県文化財課 第1回検討委員会を開催 県立民俗博物館収蔵展示方法と改修 乃村工藝社で検討進む 7年度に本館改修設計

2024.11.26 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県地域創造部文化財課は、県立民俗博物館の収蔵及び展示方法並びに改修計画を検討する、第1回民俗資料収集・保存方針等検討委員会(委員長・日髙真吾国立民族学博物館教授)を11月18日に開催した。令和6年度には7年1月頃に第2回、3月頃に第3回の委員会の開催を予定している。
このなかで収集・保存方針を7年度中に策定するとともに、本館改修(展示室改修、空調設備・エレベーター等の修繕)の基本計画は6年度内にまとめて7年度に設計を行い、8年度~9年度に工事を実施する予定―としている。
「奈良県立民俗博物館の収蔵及び展示方法並びに改修計画検討業務」を公募型プロポーザルにより乃村工藝社(東京都港区台場2丁目3番4号)に委託して業務を進めている。担当は総務企画係(電話0742―27―9864)。
 民俗博物館は大和郡山市矢田町545の都市公園である県立大和民俗公園に立地し、昭和49年11月10日設立。施設は①博物館本館=RC造地下1階地上2階建延べ床面積6354平方㍍(建築面積4642平方㍍)②古民家=江戸時代の大和の代表的な古民家15棟を大和民俗公園内で公開展示③既存収蔵庫及び保管箇所=博物館本館収蔵庫(資料数約2万4000点)、敷地内仮設プレハズ収蔵庫2棟(資料数約 6000点)、旧郡山土木事務所内(資料数約1万2000点)、旧高田東高等学校内(資料数約3000点)。
 県立民俗博物館では開館50年を迎え、施設の老朽化及び民俗資料が増え続けたことによる収蔵スペースの大幅な不足という課題に直面している。そこでその課題を解決するため今後の民俗博物館での収蔵及び展示の方法を検討し、民俗博物館の改修計画を策定する。委託期間7年3月28日。乃村工藝社に委託した業務内容は次の通り。
 ▽収蔵及び展示方法並びに本館改修計画のパターン検討=民俗博物館における収蔵課題を踏まえて、収蔵及び展示方法並びに本館改修計画の組み合わせを2案以上検討する。検討に当たってはそれぞれの案のメリットデメリットと法的整理や想定図面及び概算費用を検証したうえで、 それぞれの完成までの工程及びフローを作成する。
 ▽収蔵課題の解決策の検討=民俗博物館における収蔵課題について他地方自治体の実例を踏まえたうえで、解決策を検討すること。なお、解決策を検討するに当たり、行政機関 が実施することに留意したうえで実施に当たっての課題と解決策を具体的に示す。
 ▽効果的な展示手法の検討=検討した本館改修を想定した展示以外の効果的な展示手法を検討する。検討に当たり全国の類似施設の取組み実例を踏まえるとともに、民俗博物館職員にヒアリングを行い、現在実施している展示手法を昇華させる現実的な展示手法を示す。

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