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県奈良公園室 センサーズを特定 プロポ「混雑状況表示実証実験」 混雑の緩和と分散化へ
2024.11.22 県産業・観光・雇用振興部
奈良県観光局奈良公園室は、公募型プロポーザル「奈良公園混雑状況表示実証実験」について、3者から提出された参加申込書及び企画提案書等を選定委員会により審査し、600点満点中436点の最高得点でセンサーズ・アンド・ワークス(神戸市兵庫区和田山通1丁目2―25神戸市ものづくり工場304、305。堀江聡代表取締役)を受託者に特定した。
業務は、観光客が集中して混雑する奈良公園及びその周辺を複数のエリアに区切り、当該エリアのリアルタイムでの人の流れと混雑状況等を把握・分析し、周遊や帰宅ルート等の提示やデジタルサイネージの設置及びWEBやアプリのようなスマートフォン等携帯端末を用いたサービスによる誘導を行うことで観光客の誘導、行動変容の促進を促し、混雑の集中の緩和と分散化を図るもの。委託期間7年2月15日。委託上限額2400万円込。問い合わせ先は奈良公園誘客促進対策係(電話0742―27―8677)。業務内容は次の通り。
【人流情報を収集するためのシステム構築及び分析】
▽人流情報の収集=基本的に電池またはソーラーバッテリなどの設置対象物からの給電を必要としない24時間365日稼働する機器等の設置により①人流データ②当該データ取得日の天気・気温・湿度等気象条件に関するデータ③来訪者の属性情報(海外旅行客についてはどの国からの訪日であるか、国内旅行客については修学旅行・個人旅行などの旅行形態とどの都道府県からの来訪であるか推定できるデータ)―を把握し、人流計測データを閲覧保存する仕組みを構築し、分析報告する。
▽データシステムの構築=取得したデータは受託者が用意するサーバーへデータを送信し、サーバーが管理するデータベースへ蓄積を行う。サーバーはデータを可視化するためデータ閲覧のためのウェブサイトを構築し、パソコン・スマートフォンやタブレットPCのブラウザから適切表示されるレスポンシブ対応とする。
▽データ分析=得られた人流データから計測地域の人流傾向を要因ごとに分類して分析する。周遊ルート生成に資する人流シミュレーションを実施するための人流データの仮想空間上への再現を行う。
【周遊ルートの作成】
取得した人流データの分析結果や地域データ及び地元関係者の意見を基に奈良公園の周遊ルートを検討して作成する。その際にシミュレーション等により周遊ルートの周知によって観光客等の集中・混雑がどの程度緩和できるかを定量的に示す。
【観光客の誘導、行動変容の促進】
観光客等の集中による混雑の低減と分散化を目的としてデジタルサイネージの設置、WEBやアプリのようなスマートフォン等携帯端末を用いたサービスによる誘導を行う。
【保守・運営】
機器設置後から契約期間終了まで機器の保守業務を行う。(吹上)