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BP東側で詳細設計 枚方大和郡山線「中町工区」 砂茶屋交差点~杣川間の0・57㌔㍍ 砂茶屋交差点付近に歩道橋2橋を新設

2024.11.21 県奈良土木事務所

奈良県奈良土木事務所は、主要地方道枚方大和郡山線「中町工区」で北側に道路を新設するバイパス区間のうち東側で詳細設計を令和7年度上半期にかけて実施する。業務は最新の基準書等に適合した設計を実施するとともに、工事に必要な詳細構造を経済的かつ合理的に設計し、工事発注に必要な図面・数量・報告書を作成することを目的とする。
一般競争入札「主要地方道枚方大和郡山線中町工区道路詳細設計業務(社会資本整備総合交付金事業(道路改良))第1―1―A7―委―3号」を11月28日に開札して業務を委託する。業務場所は奈良市中町。業務内容は道路詳細設計0・57㌔㍍、一般構造物詳細設計(プレキャスト型擁壁8ヵ所)、平面交差点詳細設計(2ヵ所)。委託期間7年9月30日。予定価格2227万5000円込、調査基準価格1788万6000円込。
 中町工区は、清滝生駒道路と大和中央道を結ぶ枚方大和郡山線で2車線のまま残された最後の区間。交通渋滞の緩和・交通安全性の向上と救命救急活動の支援及び緊急輸送道路ネットワークの機能強化を目的に平成24年に都市計画決定して事業着手した。
第二阪奈有料道路へのアクセス道路であり、骨格幹線道路ネットワークにおける路線の線的整備箇所として重点的な整備を推進する路線に位置付けられている。事業区間は奈良市中町~石木町の事業延長1600㍍幅員22㍍4車線、第4種第1級、設計速度60㌔㍍/hの骨格幹線道路。
令和4年12月の公共事業評価監視委員会で事業再々評価を行い、事業の効率性に関する視点と事業進捗の見込みの視点から「事業継続」とした。このなかで事業費を約13億円増額して43億円とすることが確認された。本庁の担当は県土マネジメント部道路建設課事業第一係(電話0742―27―7498)。
事業区間のうち2年3月に開通したのは奈良市中町の一部区間220㍍。富雄川を渡河する『砂茶屋新橋』で、開通により砂茶屋橋(東詰・西詰)交差点の集約化を図り、渋滞緩和に貢献するもので、次の効果などが期待されている。
 ▽交差点の交通渋滞を緩和=南側から北方向への交通が複数の交差点を右左折する流れから、砂茶屋橋東詰交差点を直進する流れに変わり、砂茶屋橋の交差点が1ヵ所に集約されることにより、渋滞緩和が図られる。
 ▽救命救急活動等を支援=中町工区は第一次緊急輸送道路に指定されており、30年5月に開院した奈良県総合医療センターへのアクセス道路でもある。この道路の整備による交差点の渋滞緩和によって救命救急活動等が円滑化される。
 砂茶屋新橋開通後に事業展開するのは、北側のバイパス区間約1・4㌔㍍。現道の北側に4車線の道路を新設するもの。用地交渉の進捗を図り、今回委託するのは東側の砂茶屋交差点~杣川間の0・57㌔㍍の詳細設計で、今後は西側区間へ詳細設計を展開する見通し。
また、砂茶屋交差点付近に歩道橋2橋を新設する「主要地方道枚方大和郡山線中町工区 横断歩道橋設計業務(社会資本整備総合交付金事業(道路改良)(加速化)(国補正))第1―1―A7―補―委―1号」は東洋技研コンサルタント奈良営業所(奈良市馬場町17―2)に委託して実施。    (吹上)

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