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県畜産課 家畜保健衛生所再編基本構想作成 11月下旬ヒアリング 参加資格から地域要件外し再募集

2024.11.5 県食と農の振興部

 奈良県食農部畜産課は、10月16日に公告して10月23日まで公募型プロポーザルに係る参加表明書を受け付けていた「奈良県家畜保健衛生所再編整備基本構想作成業務」について、表明書の提出者がなかったことから中止とした。
改めて建設コンサルタント「都市計画及び地方計画」または「施工計画、施工設備及び積算」部門のいずれかの資格を有する者を対象とする参加資格から「県内に本店または営業所(県に対する競争入札参加資格を有する者に限る)を有すること」の地域要件を外して10月31日に再公告した。参加表明書を11月8日まで受け付けて書類審査を行って上位5者までを選定、技術提案書を11月25日まで受け付け、ヒアリングを11月下旬に実施、参加表明書と技術提案書及びヒアリングを基に審査して最高得点者を特定する。
 業務は、家畜保健衛生所業務第一課及び業務第二課の機能の統合及び建替を検討し、業務スケジュールの立案、 防疫衛生上適切な平面図及び施設配置等の作成、建替候補地案の作成及び絞り込み並びに地元及び関係者向け資料の作成等を行うもの。委託料上限額994万4000円込を限度とする。委託期間7年3月19日。9月補正予算で家畜保健衛生所再編整備検討事業として1430万円をあらたに計上した。担当は防疫衛生・畜産振興係(電話0742―27―7450)。
家畜保健衛生所業務第一課(大和郡山市筒井町)及び家畜保健衛生所業務第二課(御所市南十三)の建物の老朽化が進行するとともに、建物の耐震性が低いことから改修等の対応が必要である。
また、平成30年以降に国内で豚熱感染地域が拡大しているのに加え、令和4年度には高病原性鳥インフルエンザが全国的に多発した。今後も警戒を要することから、バイオセキュリティを向上させる必要性が高まっており、より衛生的な施設への転換が求められている。現行の施設ではダーティーゾーンとクリーンゾーンの動線が交差し、感染を拡大させるおそれがあることから建物の配置から根本的に見直しが必要となっている。
この業務は、以上の課題を改善するため家畜保健衛生所業務第一課及び第二課の機能の統合及び建替を検討することが目的。家畜保健衛生所における現状の課題を整理したうえで基本構想作成に係る次の業務を実施する。打合せ協議等は原則2週間に1回以上県との定期的な協議を行う。
▽業務スケジュールの立案=業務完了までに必要となるさまざまな業務等を洗い出し、それらの業務に要する期間の推計及び実施が妥当と考えられる時期の想定。
▽建物の施設配置等の作成=①簡易な建物の平面及び立面ポンチ絵等の作成②防疫衛生上適切な建物の施設配置等の作成。
▽建替候補地の絞り込み=①候補地案として3~5案程度を作成②候補地案の土地利用に係る関係法令と規制状況及び費用等の調査③候補地案のメリット及びデメリットの整理④候補地案の絞り込み及び精査。
▽地元及び関係者向け資料の作成=候補地及び施設概要と業務スケジュール等についての資料の作成。

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