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農業基盤モデル奈良北東部地区 点滴かんがいを設計 エイト日本技術開発に業務委託 かんがい60㌶、用水路6・6㌔㍍ 導入が可能な末端自動化技術も

2024.10.31 県北部農業振興事務所

 奈良県北部農業振興事務所は、国営総合農地開発事業大和高原北部地区内の農地造成団地及び周辺の既成畑において、令和6年度に点滴かんがい施設や当該地区に導入可能な末端自動化技術について構想設計を行う。
 一般競争入札「令和6年度奈良らしい農業基盤モデル事業奈良北東部地区構想設計業務(その2)委託第R6A1委3号」を落札したエイト日本技術開発奈良事務所(奈良市大宮町5丁目3番14号)に業務を委託した。業務対象地は奈良市月ヶ瀬石打、月ヶ瀬長引、月ヶ瀬桃香野(図参照)。業務は構想設計業務1式(末端かんがい計画60・0㌶、支線用水路6・6㌔㍍、ファームボンド9ヵ所)。委託期間7年3月21日。本庁の担当は食農部農村振興課農地環境・水利防災係(電話0742―27―7459)。業務内容は次の通り。
▽現地調査=①現地踏査(地形・水源位置・計画路線等を概略踏査して把握する)②土壌調査(既存資料により地区内の土壌統を区分する)③用水量調査(用水量を計算式で求めるのに必要な既存資料及び気象資料を収集する)④構想設計のための貸与資料を整理して内容を把握するとともに作業計画を樹立する。
▽計画設計諸元の検討=既存または近傍地区の資料に基づき単位用水量と間断日数を決定する。
▽末端かんがい計画=①1/2500~1/5000図上でローテーションブロックを決定、面積及び用水量の算定を行い、1/5000図のローテーション計画図を作成する②配置の計画適正な機種を選定し、1~2かん水ブロックについて点滴かんがい施設配置計画模式図を作成する。
▽揚配水計画=基本構想として地形・水源位置・水利用目的等を勘案し、1/5000図で地区に適した経済的な揚配水計画を概算工事費やランニングコストにより比較検討して決定する。
▽幹線、支線用水路の設計=①計画路線の検討(図上及び概略踏査に基づき路線の概略決定を行う)②1/2500~1/5000図を利用して概略縦断計画図を作成する③管体構造計算(標準埋設断面による構造計算を行って概略の管種選定を行う)④附帯構造物の設計図作成(事例を参考に工種別の概略標準構造図を作成する)⑤数量計算(概算事業費が算出できる程度の概略数量計算を行う)。
▽末端配管施設の設計=①縦断計画図作成(縦断図は作成せずローテーションブロック内の支線水路について1/1000図より水理計算上必要な標高及び距離を求める)②水理計算(ローテーションブロック内の支線水路の概略水理計算及びかん水ブロック内の代表的ラテラル管の水理計算を行う)③附帯構造物の設計図作成(工種別の概略標準構造図を作成する)④末端配管計画図作成(1/1000図で10%程度の面積に対しモデル的に点滴かんがい施設を配置して配置計画を行い、管種と口径及び延長を記入する)⑤末端自動化施設の設計(目的に適した末端自動化施設のレイアウトを行って概略計画図を作成する)⑥数量計算(概算事業費が算出できる程度の概略数量計算を行う)。
▽ファームポンド及び配水の設計=①設計図作成(経験と事例等により概略構造図を作成する)②数量計算(概略数量計算を行う)。
▽管理用道路の設計=ファームポンドと用水機場等の管理用道路計画を概定する。
▽概算工事費積算=事例単価や複合単価等により概算工事費を算定する。
▽照査=業務の節目ごとに照査して照査報告書の作成を行う。
▽点検取りまとめ=設計計算書と図面等の点検取りまとめ(報告書作成含む)を行う。

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