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広域水道C シールド工法を想定 北葛線更新で第2工区基本設計 更新φ700㍉L約4・6㌔㍍

2024.10.15 県水道局

 奈良県広域水道センターは、一般競争入札「北葛線第2工区基本設計業務委託」を10月30日に開札して業務を委託する。業務場所は香芝市鎌田~旭ヶ丘。業務は基本設計1式。委託期間7年9月30日。予定価格3433万1000円込、調査基準価格2755万5000円込。
 県水道局は、北葛線の更新を検討している。この業務は、既存の実測図(地形図、実測測量図〈別途発注〉等)、地質資料(別途発注)、現地踏査結果、文献及び設計条件に基づいて設計計画を立案する。設計経過において比較案について技術的・社会的・経済的な側面からの評価と検討を加え、更新管路の布設ルート及び布設工法の最適案を選定したうえで平面図・縦横断面図と構造物等の一般図・計画概要書・概略数量計算書・概算工事費等を作成するもの。なお、業務は既設管の撤去または残置についても含む。
 更新管の呼び径はφ700㍉(再度、計画水量及び管路網を整理したうえで決定する)。業務において検討するルートの位置については国道168号(図)を基本とし、施工延長は約4・6㌔㍍を想定している。
検討する更新管布設工法については河川横断や鉄道横断だけでなく、交通量が非常に多い市街地部であるためシールド工法を想定しているが、発進立坑の設置場所及び施工ヤードと到達立坑設置場所は民地となることも想定され、借地交渉や用地買収がコントロールになると考えられる。
発進・到達箇所については、充分に調査職員と協議のうえで検討する。なお、工法の比較については設計計画の通り①開削工法②推進工法③水管橋工法④シールド工法について多面的に検討したうえで決定する。比較検討の結果シールド工法以外が優位になった場合はその工法を採用する。担当は水道事業課土木建設係(電話0743―54―2631)。次の業務内容を行い照査して報告書を作成する。
【現地調査】
▽設計路線の踏査=設計路線及び既設路線の現地踏査を行い、特記仕様書に基づいた設計範囲及び貸与資料と現地との整合性を目視により確認する。また、地形・地質等の自然状況と沿道の利用状況や文化財及び関係法令等の現地の制約条件を把握し、併せて工事用道路と施工ヤード等の施工性の判断に必要な基礎的な現地状況を把握する。
▽地下埋設物調査=設計対象区間における地下埋設物(地下埋設物管理者への問い合わせを含む)の資料収集及び現地確認を行う。
▽支障物件の調査=設計対象区間における架線や電線の有無等状況の現地確認及び支障物件の管理者からの資料収集並びに整理を行う。
▽在来管の調査=設計対象区間における水道管等の在来管の資料収集及び現地確認を行う。
【設計計画】
▽設計条件の確認=特記仕様書に示された接続管の口径・設計水圧・計画水量・接続箇所など設計上の基本的条件と既設管撤去区間を確認し、当該設計用に整理する。
▽ルート及び工法の比較案の選定並びに技術的検討=ルート及び工法について構造特性と施工性・経済性・維持管理の容易性及び環境との整合性などの総合的な観点から技術的特徴と課題を整理・評価し、設計する比較案3案を選定する。特に開削工法においては地下水への対策や土留め工法・伏越し・空気弁の有無・交通規制・交差点部の施工方法等の技術的検討を行ったうえで比較案を作成する。なお、検討内容は報告書具体的かつ的確に整理して記載する。また、既設管撤去についても検討する。
【各種計算】
設計対象区間について構造計算及び立坑と補助工法等の仮設計算を行う。
【図面作成】
位置図・平面図・縦断面図・横断面図・構造図・仮設図等の作成を行う。既設管撤去に関する図面も作成する。
【数量計算・概算工事費算定】
最適なルート及び工法の案に対して概算数量を算出し、概略数量計算書を作成するとともに、概算数量を基に概算工事費(年割り含む)及び概略工期の算定を行う。なお、概算工事費の算出に用いた材料単価については単価の採用根拠(出典元或いは見積もり条件含む見積結果)を整理する。概算ではあるが、発注用設計書レベルでの試算結果を提出する。

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