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都市再生機構 西日本支社保有資産の活用で 民間と共創で新規事業 URリンケージで業務進む 近畿2府4県で実証実験

2024.10.10 独立行政法人

 独立行政法人都市再生機構西日本支社は、令和6年度~7年度に保有する資産等を活用した民間事業者等との共創による新規事業を創出するための検討を行うことにしており、「西日本支社保有資産を活用した新規事業創出支援業務」により新規事業創出において専門性が求められる業務等について技術的支援等を受ける。
 企画提案競技によりURリンケージ(東京都江東区東陽)から提出された企画提案書を評価合計点102・80点で特定、業務を委託して進めている。担当はアセット活用部民間連携課(電話06―4799―1626)。
 西日本支社では、まちづくり・くらしづくりにおける社会課題の変化や多様化するお客様ニーズに対応すべく、保有する資産等(不動産、動産、情報、知的財産、人材、これまで実施してきた賃貸住宅事業・都市再生事業・ニュータウン事業等の経験や知見等の経営資源)を活用した、民間事業者等との共創による新規事業の創出を推進することにしている。
この業務は、新規事業創出において専門性が求められる業務等について機構を補助し、技術的支援等を行うことで新規事業創出を円滑にかつ効果的に推進することを目的としている。委託期間8年3月31日。業務内容は次の通り。
【新規事業実験施設運営】
機構が指定する近畿2府4県内の機構が保有する建物区画等に、新規事業の実証実験を容易に行える拠点(新規事業実験施設)を整備して運営する。なお、業務期間中に新規事業実験施設を複数回(最大3回程度)移転することがある。地域住民との接点を持つため一箱本棚オーナー制民営図書室(一箱本棚図書室。地域住民等が月額数千円の利用料金を支払って借主となる)としても運営することを基本とする。
地域住民の来室を増やすため住民参加型ワークショップとフライヤーやSNS等を活用したプロモーション等を企画して実施する。月次報告書を作成する。
【新規事業実験実施支援】
機構が検討する新規事業案に関して基礎調査(社会動向調査、事例調査、市場調査、法令/各種規制/社会的規範に照らしたビジネスコンプライアンス調査等)、課題整理、事業計画書作成支援(イメージイラスト、ロゴマークの制作等を含む)、機構との打合せ(毎月1回程度)を行う。
基礎調査等に基づき新規事業に繋がる可能性があると機構が認めた新規事業案について、さらなる市場検証等のための実証実験を機構が指定する近畿2府4県内の機構事業用地等において実施する。
実証実験を機構が事業主体となって実施することが適さない場合は受注者(再委託先を含む)が代行して事業主体となって実施する。その他に機構の新規事業創出及び事業計画策定に資する業務を提案し実施する。基礎調査と実証実験等は業務期間中に8案件以上実施することがある。
【イノベーション風土醸成支援】
機構役職員が機構内の既存事業の知見と経験に捉われず他社の社内新規事業創出の実例と知見・手法・マインド等を学ぶため、外部有識者講演会・勉強会・対談・事例見学会等を企画して実施する。

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