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官民連携による地域活性化支援に 生駒山麓公園再整備が決定 PPP/PFI導入可能性を検討
2024.8.6 国交省
国土交通省は、「官民連携による地域活性化のための基盤整備推進支援事業(官民連携基盤整備推進調査費)」の令和6年度第2回配分として、生駒市の「生駒山麓公園再整備による地域活性化のための基盤整備検討調査」の支援を決定した。今回は全国で6件、近畿管内では2件が選ばれている。
この事業は、民間の設備投資等と一体的に計画される地方公共団体のインフラ整備(道路・河川・都市公園・市街地整備・港湾・空港等)の事業化検討を支援するための制度。配分先は地方公共団体で補助率1/2以内。
奈良県と大阪府の県境に位置する生駒山麓公園は、市街地の近くにありながら豊かな自然に囲まれ、また、市外からの利用も見込める側面があるとともに、園内には露天風呂付の宿泊施設などの多様な施設を有しており、年代を問わず多くの利用者が訪れる公園となっている。
一方で、コロナ禍以降の利用者減少や開設から30年以上経過しさまざまな施設の老朽化などが課題となっており、かつて以上の賑わいある魅力的な公園とするため、再整備に係る基礎調査や概略設計、PPP/PFI導入可能性検討を行うことにしている。事業費2290万円のうち1145万円の国費を充てる。 令和3年6月に都市計画マスタープラン改訂して生駒山麓公園の活性化を位置付け、6年3月に第6次総合計画第2期基本計画策定して市内の公園を交流・滞在の場として活用可能な空間となるように整備することを明記した。同年5月には第6次総合計画第2期計画アクションプランとして生駒山麓公園のあり方検討のスケジュールを公表している。
それによると民間事業者の活動・新たな投資・予定は▽民間事業者による宿泊施設のリノベーション7年度~▽民間事業者によるアスレチック施設の新設7年度~、イベントの実施10年度~▽民間事業者によるイベント開催10年度~▽社会福祉法人によるイベント実施10年度~▽PPP/PFIによる公園の再整備・運営、イベントの開催10年度~。 調査内容は①公園の再整備(施設・園路・駐車場・遊歩道)に係る基礎調査(需要調査)・概略設計②公園の整備に係るPPP/PFI導入可能性検討。民間の活動と一体的に整備する効果として「民間活力を導入した収益施設と一体的に公園を再整備することにより、公園の魅力向上につながり、利用者の増加や消費の拡大が期待される」としている。