一般記事

県文化財課 乃村工藝社を選定 県立民俗博物館改修計画検討

2024.7.26 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県地域創造部文化財課は、公募型プロポーザル「奈良県立民俗博物館の収蔵及び展示方法並びに改修計画検討業務」について、乃村工藝社(東京都港区台場2丁目3番4号)から提出された参加申込書及び企画提案書等を審査し、選定審査会により評価項目等について採点、500点満点中343点で受託者として選定した。担当は総務企画係(電話0742―27―9864)。
 民俗博物館は大和郡山市矢田町545の都市公園である県立大和民俗公園に立地し、昭和49年11月10日設立。施設は①博物館本館=RC造地下1階地上2階建延べ床面積6354平方㍍(建築面積4642平方㍍)②古民家=江戸時代の大和の代表的な古民家15棟を大和民俗公園内で公開展示③既存収蔵庫及び保管箇所=博物館本館収蔵庫(資料数約2万4000点)、敷地内仮設プレハズ収蔵庫2棟(資料数約 6000点)、旧郡山土木事務所内(資料数約1万2000点)、旧高田東高等学校内(資料数約3000点)。
 県立民俗博物館では開館50年を迎え、施設の老朽化及び民俗資料が増え続けたことによる収蔵スペースの大幅な不足という課題に直面している。そこでその課題を解決するため今後の民俗博物館での収蔵及び展示の方法を検討し、民俗博物館の改修計画を策定する。委託期間7年3月28日。委託料上限額金838万7500円込。業務内容は次の通り。
 ▽収蔵及び展示方法並びに本館改修計画のパターン検討=民俗博物館における収蔵課題を踏まえて、収蔵及び展示方法並びに本館改修計画の組み合わせを2案以上検討する。検討に当たってはそれぞれの案のメリットデメリットと法的整理や想定図面及び概算費用を検証したうえで、 それぞれの完成までの工程及びフローを作成する。
 ▽収蔵課題の解決策の検討=民俗博物館における収蔵課題について他地方自治体の実例を踏まえたうえで、解決策を検討すること。なお、解決策を検討するに当たり、行政機関 が実施することに留意したうえで実施に当たっての課題と解決策を具体的に示す。
 ▽効果的な展示手法の検討=検討した本館改修を想定した展示以外の効果的な展示手法を検討する。検討に当たり全国の類似施設の取組み実例を踏まえるとともに、民俗博物館職員にヒアリングを行い、現在実施している展示手法を昇華させる現実的な展示手法を示す。

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