一般記事

県公園企画課 8橋で補強補修を計画 馬見丘陵公園橋梁改修詳細設計

2024.7.19 県地域デザイン推進局

 奈良県県土マネジメント部まちづくり推進局公園企画課は、県営馬見丘陵公園にある8橋梁の上部工・下部工・基礎工及び上下部接続部について、令和6年度に管理用車両等の通行のために必要な補強方法を比較検討し、当該施設のライフサイクルコストの縮減にも寄与する最適改修工法とその基本的な構造諸元を決定する。
また、設計図書と既存の関連資料及び設計条件に基づいて工事に必要な詳細構造を経済的かつ合理的に設計し、工事発注に必要となる図面・報告書を作成する。担当は都市公園係(電話0742―27―8069)。
 県建設産業課で一般競争入札「馬見丘陵公園橋梁改修詳細設計業務委託(補助都市計画公園事業(社会資本))第711―1―委―3号」を8月1日に開札して業務を委託する。業務場所は広陵町大野・寺戸・河合町山坊。業務は①橋梁点検・調査②補強・補修工法検討③補強・補修工事詳細設計。委託期間7年3月21日。予定価格7312万8000円込、調査基準価格5869万6000円込。
 改修の対象となる橋梁は【緑道エリア】▽山坊1号橋=単純H形鋼橋橋長8㍍幅員11・3㍍▽山坊2号橋=単純H形鋼橋橋長9・5㍍幅員6・5㍍▽大野沢橋=単純H形鋼橋橋長20・6㍍幅員6・6㍍▽豆山橋=鋼H形鋼橋橋長31・7㍍幅員4・1㍍▽山坊3号橋=RCボックスカルバート橋橋長3㍍幅員3・5㍍▽二の谷橋=単純鋼H形鋼橋橋長10・5㍍幅員4㍍【中央エリア】▽下池橋=単純木橋橋長58㍍幅員3・3㍍▽どんぐり橋=単純木橋橋長9・7㍍幅員1・8㍍。
 業務計画書を作成し、1橋につき現地踏査・橋梁点検・設計条件の確認・既設橋の照査の後に次の業務を行い、照査して報告書を作成する。
 ▽補強・補修工法比較案の選定=補強・補修構造としてふさわしい橋梁改修案(3案程度)について構造特性・施工性・維持管理・環境との整合及び現交通への影響など総合的な観点から技術的特徴と課題を整理し、評価を加えて県と協議したうえで、設計する比較案を選定する。
 ▽基本事項の検討=①構造特性(安定性、耐震性、走行性)②施工性(施工の安全性、難易性、確実性、工事用道路及び作業ヤード)③経済性(ライフサイクルコストの縮減)④維持管理(耐久性、管理の難易性)⑤環境との整合(修景、騒音、振動、近接施工)―を標準として設計を実施する橋梁改修工法比較案に対して技術的検討を加える。
 ▽復元設計=施工時点の基準に基づいた復元設計を行い、改修設計に関連する部材の断面を推定する。
 ▽設計細部事項の検討=使用材料・地盤定数・支承条件・構造細目・付属物の形式など細部条件に技術的検討を加える。
 ▽補強規模の決定=改修工法比較案のそれぞれに対して補強部材の概算応力計算或いは概略断面検討を行って補強規模を決定する。
 ▽改修工法比較一覧表の作成=各比較案の評価を行って最適改修工法案を明示する。
 ▽設計計算=選定された工法案の主要構造寸法に基づいて、現地への搬入条件を考慮し、既設部材の応力照査若しくは安定照査並びに補強部材と補強に伴い取替が生じる付属物について詳細設計を行う。
 ▽詳細設計図の作成=橋梁位置図と既設部及び補強・補修部を明示した一般図・線形図と構造一般図及び改修詳細設計図を作成する。
 ▽数量計算。
 ▽座標計算。
 ▽架設計画=現地の立地条件及び輸送・搬入条件等を基に上部工の架設計画を作成する。
 ▽仮設構造物設計=足場工・防護工など。
 ▽概算工事費算定。
 ▽照査。

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