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吉野町 旧北小跡地を候補に 新庁舎整備の答申を調整
2024.6.18 吉野町
吉野町は去る4日、「第7回吉野町行政サービスの変革・新庁舎検討審議会」を開催した。事務局は、これまでの議論を基に答申案と基本構想案を作成。新庁舎の移転先は、旧吉野北小学校跡地が望ましいとして大筋合意を得た。評価の観点には、災害対策拠点機能、行政サービス、持続可能なまちづくり、規模・整備予算、集約化・分散化が取り入れられた。
旧北小は福本設計により建築され、意匠を凝らしたデザイン性が特徴。エレベータや食堂、厨房を兼ね備えている。
事務局が説明した資料によると、旧北小の整備(設計、改修、現庁舎解体)に必要な経費は、おおよその試算額で13億9322万4000円、年間ランニングコスト(水光熱費・維持管理費の総額)はおおよそ2612万4000円。庁舎を建替える場合は、中央公民館(仮庁舎)改修、現庁舎解体、設計、新庁舎新築の費用を含めておおよそ21億4915万6000円、年間ランニングコストはおおよそ1667万7000円を見込んでいる。別途、移転費を要する。今後、変動する可能性がある。
旧北小がある地域は市街化調整区域に該当する。事務局は県と協議し、複合庁舎にする場合など条件を確認している。
その他、地震による影響を確認し、改めて耐震性の確保が優先的であること、上市地区を起点としたまちづくりを行うこと、旧北小跡地に庁舎を建設した場合の進入路の整備等について述べた。
事務局は、答申案と基本構想案の内容に加筆修正をし、次回、最終確認を行う。