一般記事

上半期中に事業計画 「県道三輪山線」参道西側

2024.6.11 県中和土木事務所

 奈良県中和土木事務所は、桜井市と協働して取り組むまちづくりのうち「大神神社参道周辺地区」の県道三輪山線について、参道西側の今後の進め方など事業計画(三輪山線参道西側事業計画検討業務委託(無電柱化(都づくり))1―9―委―10号)を修成建設コンサルタント奈良事務所に委託して令和6年度上半期中にまとめ、境界確定のための用地測量等に着手することになる見通し。
 また、車道に挟まれた形の中央参道を横切る連絡用車道との交差で立体横断施設を計画しており、オオバ奈良営業所に委託して「三輪山線立体横断施設景観検討業務委託(無電柱化(都づくり))1―9―委―5号」も進めている。ともに業務場所は桜井市三輪。
昨年度には「三輪山線電線共同溝詳細設計業務委託(無電柱化(都づくり)(加速化)(国補正)他)繰1―9―補―委―2他号」を建設技術研究所奈良事務所で実施、道路詳細設計は4年度に修成建設コンサルタント奈良事務所で終えている。
 県と桜井市は、平成26年12月に連携協定を締結し、協働してまちづくりに取り組んでいる。そのひとつに「大神神社参道周辺地区」があり、県道三輪山線の改良工事は同地区の基本計画(4年4月に更新)に基づいて進めている。県道三輪山線の改良工事の進捗と同じくして、桜井市が県道三輪山線周辺の土地利用規制を緩和することから、三輪を訪れる観光客の流れが大きく変化すると予測されている。
 まちづくりの方針は▽参道らしさを感じさせるまちなみの形成=①神聖な雰囲気が感じられる「眺め」を守る②歴史・統一感が感じられるまちなみをつくる▽魅力の集約・連続性の確保による賑わい創出=①既存の魅力と新たな魅力によるまちなみの連続性を生み出す②大神神社参道及び沿道への人の流れをつくる▽四季の彩り・人々の営みが息づく空間の演出=①季節の行事・祭事が催される空間をつくる②地域の暮らしや生業を体感できる仕掛けをつくる▽その他当該地区における来訪者の利便性及び地域振興の向上に資する取組み。次の参道沿道エリア・まちなかエリア・三 輪 エ リ アの3エリアを設定。
 さらに地区を印象付ける大神神社参道及び三輪駅周辺を中心としたエリアである参道沿道エリアを「大鳥居ゲートウェイゾーン」「まちなか交流ゾーン」「境内へのエントランスゾーン」の3つのゾーンに分類している。
 参道沿道エリアは国道169号~二の鳥居で、JR三輪駅(桜井線)により東側が境内へのエントランスゾーン、西側が大鳥居ゲートウェイゾーンとまちなか交流ゾーン。県は主に大神神社参道整備事業(県道三輪山線)を担っている。
先行している踏切東側(延長約220㍍)では、三輪山線南側側道工事(無電柱化(都づくり))1―9―4号が中尾組により完了し、三輪山線電線共同溝工事(無電柱化推進事業(都づくり))第1―9―5号が上田工務店の施工でこれから舗装工事(ILB)を進める。
西側のまちなか交流ゾーンでの三輪山線は真ん中に中央参道(石畳)・両脇に車道・外側に歩道で構成。今年度は上半期に事業計画をまとめて今後の進め方を決め、桜井市が行う商業施設の民間事業者公募等の動向を見ながら具体化していくものと見られる。(吹上)

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