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県スポーツ振興課 第2回定例会を開催 5年度県スポーツ推進審議会 橿原公苑リニューアル整備の方針と 国スポ競技会場の第1次選定を報告
2024.2.8 県文化・教育・くらし創造部
奈良県文化・教育・くらし創造部スポーツ振興課は2月1日、令和5年度奈良県スポーツ推進審議会(会長・原田宗彦大阪体育大学学長)第2回定例会を奈良県コンベンションセンター(奈良市三条大路1丁目691―1)で開催した。
スポーツ振興課から①橿原公苑リニューアル整備の方針②第85回国民スポーツ大会競技会場地市町村について(第1次選定)、教育委員会から③部活の地域移行について④第2期奈良県スポーツ推進計画の進捗について―県が報告したのち、「これからの地域スポーツのしくみづくりについて」を議題に審議した。問合せ先はスポーツ振興企画係(電話0742―275421)。主な報告は次の通り。
【橿原公苑リニューアル整備の方針】
想定総工事費約180億円を投じて第一と第二体育館を統合して新たなアリーナを新設するとともに武道場・弓道場を整備し、さらに野球場と陸上競技場を改修する―と1月4日に山下知事の定例記者会見で明らかにしたもの。
▽新たなアリーナと武道場=主な整備内容は①第一体育館と第二体育館を統合して新たなアリーナを新設するとともに武道場・弓道場を整備②体操や武道など国スポ開催基準を満たすメインアリーナ・サブアリーナを配置する③競技床面積と観客席数及び大会運営に必要な会議室や控室等は各競技団体や利用者ニーズを踏まえて今後検討する④音楽イベント等スポーツ以外の利用が可能となるように関係団体や利用者ニーズを踏まえて多目的な利用ができるよう整備する。今後の検討事項は民間活力も含めた事業手法等。想定工事費約130億円。
▽野球場=主な改修内容は①バリアフリー化(車椅子スペースを増設等)②外野グラウンドの拡張(両翼93㍍→97㍍程度、中堅120㍍→122㍍程度)③防球ネットの新設・拡張(メインスタンド外周部分の新設等)④スコアボードの更新と外野人工芝の張替⑤グラウンド照明のLED化⑥メインスタンドの長寿命化と観客席の美装化⑦トイレと大会運営に必要な審判員室・更衣室・記者室など諸室の美装化等。想定工事費約20億円。
▽陸上競技場=主な改修内容は①バリアフリー化(車椅子スペースを増設等)②トラック・インフィールドを基礎から改修してリニューアル③多目的広場の練習用走路整備④競技場照明のLED化⑤メインスタンドの長寿命化と観客席の美装化⑥トイレと大会運営に必要な役員室・更衣室など諸室の美装化等。想定工事費約30億円。
【第85回国民スポーツ大会競技会場地市町村について(第1次選定)】
13年の大会開催に向けて38競技(正式競技・特別競技)の会場地のうち第1次として、昨年8月の第1回定例会で12の競技会場地市町村を選定した。
レスリングの生駒市、ウエイトリフティングの宇陀市、相撲の葛城市、剣道の奈良市、ボウリングの大和高田市の5競技は選定を終えている。
一部が選定されているのは▽サッカー=全試合場6以上のうち葛城市が決まっている▽バレーボール=全試合場8のうち香芝市が決まり、残り6試合場とビーチバレー▽ハンドボール=全試合場6のうち生駒市が決まり、残り4試合場▽軟式野球=全試合場6のうち奈良市と大和郡山市が決まり、残り4試合場▽ソフトボール=全試合場8のうち桜井市が決まり、残り6試合場▽ゴルフ=全試合場3のうち奈良市が決まり、残り2試合場▽高等学校野球=軟式は奈良市が決まり、残る硬式―を今後選定。
未選定なのは陸上競技、水泳(競泳、水球、飛込、アーティスティックスイミング、オープンウォータースイミング)、テニス、ローイング、ホッケー、ボクシング、体操(競技、新体操、トランポリン)、バスケットボール、セーリング、自転車(トラック、ロード)、ソフトテニス、卓球、フェンシング、柔道、バドミントン、弓道、ライフル射撃(CP、CP以外)、ラグビーフットボール、スポーツクライミング、カヌー(スプリント、SL・WW)、アーチェリー、空手道、銃剣道、クレー射撃、トライアスロン、馬術の14競技だが、陸上競技については昨年12月に県と奈良市が国スポの陸上競技施設をロートフィールド奈良とすることで合意、確認している。(吹上)