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クボタ建設JVが落札 安堵連絡管第2工区等整備事業 設計・施工一括34億円強で
2023.12.28 県水道局
奈良県水道局は、「安堵連絡管第2工区等整備事業」の設計・施工一括発注であるデザインビルド方式の総合評価落札方式一般競争入札(WTO対象)を12月21日に開札、クボタ建設・クボタ・セントラルコンサルタントJVが34億5592万4000円(設計7597万円、工事33億7995万4000円)で落札した。入札書比較価格34億5592万4000円(設計7597万円、工事33億7995万4000円)。参加は同JVのみ。
事業箇所は安堵町西安堵~斑鳩町興留。設計業務は開削工φ700㍉新設詳細設計1式、中大口径推進工φ900㍉詳細設計1式、シールド工詳細設計1式、集合弁室(通過立坑)詳細設計1式、試掘調査1式、路線測量他1式、機械ボーリング他1式、解析等調査1式。委託期間7年1月31日。工事業務は工事延長1972㍍、管路工(開削)DIPφ700㍉他L746㍍、管路工(推進)DIPφ700㍉L338㍍、管路工(シールド)DIPφ700㍉L1090㍍、家屋調査(事前・事後)1式、出来高清算業務1式。工期10年2月18日(予定)。
安堵連絡管の布設区間には、既設の安堵線が県道天理斑鳩線に布設されているが、安堵線は布設から45年以上経過した小口径(250㍉)の鋼管であり、管路の更新基準年数が最も短く、老朽度調査結果からも老朽化度合いが高いことが判明していることから更新の必要が生じている。管路更新計画において全体管路網の効率化を踏まえ、生駒線の一部を廃止し、その機能を安堵連絡管に持たせる計画としているため口径を増径させている。
また、安堵連絡管整備事業は、磯城郡3町(川西町、三宅町、田原本町)の水道事業広域化における危機管理体制強化の一環として平常時における御所浄水場から磯城郡3町への送水ルートで事故が発生した場合に備え、桜井浄水場から磯城郡3町への送水バックアップルートを確保するため、御所浄水場からの送水系統である中央幹線と、桜井浄水場からの送水系統である生駒線を安堵町第1受水地経由で結ぶ安堵連絡管として整備することを目的としている。なお、「安堵連絡管第1工区整備事業」はDB方式の公募型プロポーザルにより栗本・村本・潮技術コンサルJVで事業中。(吹上)