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県公園緑地課 計画施設の詳細決定 「史跡飛鳥宮跡」基本設計 一般競争入札11月22日開札

2023.10.27 県地域デザイン推進局

 奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局公園緑地課は、史跡飛鳥宮跡で計画されている施設について令和6年度第1四半期までに基本設計を行って造成高さと配置位置及び構造・寸法等の詳細を決定するとともに、工事を施工するのに必要な進入路等の仮設計画を検討することにしている。
 県建設業・契約管理課で「史跡飛鳥宮跡基本設計業務(公園等活用検討事業)第431―委―1号」の総合評価落札方式一般競争入札を11月22日に開札して業務を委託する。業務場所は明日香村岡他。業務概要は施設整備の工法等検討、基本設計図作成(仮設計画検討含む)、イメージパースの作成、「宮跡検討委員会」の開催支援。委託期間6年6月28日。予定価格2798万4000円込、調査基準価格2247万3000円込。担当は都市公園係(電話0742―27―8069)。
 4年度に「飛鳥宮跡保存活用計画」を、飛鳥宮跡の本質的価値を次世代に継承するため凍結保存ではなく、その歴史的意義を発信し、社会教育や地域振興等に資する歴史文化資源として積極的に活用することを目的として策定した。計画期間は12年度まで。計画対象範囲を約4・3㌶として遺構表示やガイダンス施設の整備等を盛り込んでいる。県では、世界遺産登録をめざす「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の主要な構成資産。
 12年が飛鳥宮の最初の宮である飛鳥岡本宮造営から1400年に当たることを念頭に、今後、県が国や明日香村等と連携・協力して飛鳥宮跡の活用に取り組み、早期に効果が発現できるように努める、としている。今回の業務内容は次の通り。対象区域は「史跡飛鳥宮跡」及びその周辺の約4㌶(図参照)。
▽与条件の細部確認=①過年度の「宮跡検討委員会」での意見や対応が必要となる事項の確認②既住成果の把握と整理③新たな発掘調査結果の整理④課題の抽出⑤一般公開施設とするための設計条件及び設計基準の確認⑥関係機関との調整が必要となる項目及び内容の確認。
▽施設整備の工法等検討=既往成果及び委員会等で取りまとめられた報告を基に、遺構保存を前提に保存整備・活用に関する課題解決のための検討を行って方針を決定する。受注者が調査・資料を収集して検討・作成した方針素案を、県が精査して事務局案として委員会に提出、委員会にて審議・意見を聴取したうえで必要があれば修正し、委員会の了承を持って方針の決定とする①遺構展示の詳細検討(遺構を保存しつつ活用するために必要な施設の工法等について確定し基本設計に反映)②工事用進入路の詳細検討③必要となる施設(園路広場、休養施設、四阿と一体となったトイレなど便益施設、管理施設)の検討と必要な造成計画及び安全確保等のための仮設計画の検討。
▽基本設計図の作成=①数値地形図(1/1000)の作成②現況図、全体施設平面図、施設平面図、主要断面図、遺構と施設を把握するための図面(平面図若しくは断面図で他の図面に内包することも可能)、仮設平面図、造成平面図(縦横断図)、植栽平面図、給排水・電気設備平面図、遺構展示平面図・詳細図、施設詳細図(園路広場、修景施設、休養施設、教養施設、管理施設、その他)の作成。給排水・電気設備等地下インフラ関係は基本設計ベースでの図面を作成する。
▽関係機関との協議資料作成等。
▽概算工事費の算出。
▽イメージパースの作成=A3版鳥瞰図1枚以上、A4版アイレベル3枚以上)。
▽「宮跡検討委員会」の開催支援=4年度までに第16回まで開催しており、第17回を6年2月頃に1回開催して遺構展示及び各種施設の配置・規模・構造の検討を行う。
▽照査。

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