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年内に基本設計発注へ 学校給食センター移転新築 8年2学期稼働をめざす
2023.10.3 御所市
御所市は、老朽化対策とドライシステム導入を目的に学校給食センターの移転新築を計画、建設予定地を現学校給食センターの北側に決め、用地交渉が売買手続きに入ったことから今年内に基本・実施設計と測量及び地質調査を発注する見込み。令和5年度内に基本設計をまとめ、来年度に実施設計を行ったうえで8年2学期稼働をめざして工事を進める。
5年度当初予算には、学校給食センター建設事業として3636万3000円を計上、内訳は①測量547万3000円②設計1005万4000円③地質調査550万円④土地購入1533万6000円。また、債務負担行為も設定している。令和8年稼働に向けて新しい給食センターを建築し、安全・安心な給食の提供を図るとしている。3年度にも設計委託料として944万9000円を確保したものの建設候補地を絞り切れなかった模様。
建設予定地は、現在の学校給食センター(掖上小学校西側の東寺田64―1)の北側で、用地約2500平方㍍。地権者1人で用地交渉はまとまっており、農地転用の協議を関係機関と進めている。規模はS造2階建延べ面積約1600平方㍍を想定している。センターへのアクセスについても検討する。現在の学校給食センター用地は駐車場として利用する予定。
現在の学校給食センターは、敷地面積1915平方㍍にS造平屋一部2階建延べ面積732平方㍍の規模。老朽化対策・耐震化と調理方式を現在のウェットシステムからドライシステムに切り替えることを目的に、移転新築するもの。
センター方式により、御所・掖上・秋津・葛城・名柄・大正の6小学校と御所・葛上・大正の3中学校及び葛小中学校の10校に約1400食の給食をトラック3台で提供している。昭和46年12月建築の未耐震で老朽化しており、併せてウェットシステムからドライシステムへの転換を図る。
平成25年に10年程度の使用に耐える改修を実施したが、間もなく期限を迎える。安全・安心な学校給食を提供するため根本的な対策として、現在の敷地が狭いことから移転新築を行う。
下半期に委託する設計では、5年度に行う基本設計で施設配置と規模・概算事業費など基本計画を含む業務を実施、来年度には実施設計へ移行し、埋蔵文化財発掘調査を経て7年度着工、8年2学期から稼働となる見通し。事業手法についてはPFI等の民間活力の導入は予定している給食数では採算性から事業ベースに乗らないと見ていることから、従来方式による事業になる見込み。 (吹上)