一般記事

シス環・明豊JVを選定 新A棟整備基本計画策定業務

2023.9.8 県立医科大学

 公立大学法人奈良県立医科大学は、公募型プロポーザル「奈良県立医科大学新A棟整備基本計画策定業務」について、シス環・明豊ファシリティワークスJVを最優秀提案者に選定し、9月1日に5720万円込(委託上限額5900万円込)で契約を締結して業務を委託した。
 業務は、2022年度にシステム環境研究所大阪事務所に委託して策定した「奈良県立医科大学附属病院新A棟整備基本構想」の内容に基づき、新A棟の担うべき役割や機能等について建築面における調査等も踏まえて考え方や方向性を具体化し、新A棟を建設するために必要な基本計画の策定を目的とする。また、基本計画では既存病院建物内の存置する機能も含めた病院全体の機能整理及び敷地全体の土地利用計画の検討も実施する。委託期間7年3月29日(19ヵ月)。問い合わせ先は法人企画部新キャンパス・施設マネジメント課キャンパス整備推進係(電話0744―22―3051内線2802)。
 現在、医学部機能の一部を新しいキャンパスへ移転するプロジェクトを進めており、附属病院は現敷地において医療サービスを継続的に提供していくことになる。その一方、施設の老朽化や最新医療への対応のために施設整備が必要な状況となっていることから現A棟の建替を検討することにしたもの。
 基本構想検討時点での附属病院整備に係る基本的方向性は、新A棟は新築するとして①免震建物に収容すべき必要性が高い機能②外来診療・救急医療と連動性が高い機能③主に患者利用施設④機能的寿命が短いまたは固定的で重量なもの―を配置する。新棟竣工の頃に築約30年で建替期を迎えるB・C棟についても一体の施設として整備する(新棟竣工10年程度で救急センターや放射線部門更新のために外来診察室から離れた場所に建物を整備といった事態を回避する)。B・C棟には①耐震建物で許容する機能②入院医療(病棟)と連動性が高い機能③主に職員利用施設④機能的寿命が長いまたは可動的で比較的軽量なもの―を配置する。
 新A棟(新外来棟)整備に向けた基本コンセプト案は▽地域の医療の中核となる機能の集約▽快適で安全安心な環境の提供▽高度医療・先進医療の提供及び研究開発の拠点▽救急医療の充実▽災害拠点病院の役割を果たす設備・機能▽地域完結型医療における中心的な役割▽県民の健康増進の拠点▽奈良県立医科大学の特色を活かす臨床研究の活性化▽地域に貢献する新たなイノベーションの創出。詳細な業務内容は後日掲載。   (吹上)

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