一般記事

吉野土木 秋野川河川維持修繕

2023.8.4 県吉野土木事務所

石積護岸の破損部などを整備
支流の草谷川も整備を予定

 奈良県吉野土木事務所は、「秋野川河川維持修繕」を予定しており、発注の準備を進めている。
 秋野川は、黒滝村地蔵峠付近、吉野町の青根ヶ峰西麓を源に、下市町内をほぼ下市洞川線及び国道309号に沿って流れ、千石橋付近で吉野川に合流する一級河川。
 整備を予定しているのは、下市町伃邑から立石にかけて。古い石積護岸などの傷みが見られる箇所に、ブロック積みなどで修繕を行うもので、第2四半期中に約6ヵ月の工期で3地区の整備、第3四半期には延長50㍍の整備を約3ヵ月の工期で発注を予定している。
 また、支流の草田野川も同様に第3四半期発注、工期約3ヵ月の予定で、延長40㍍の護岸修繕工の準備を進めている。
 秋野川は、阿知賀川、小路谷川などとともに、昭和34年の伊勢湾台風や昭和57年の台風10号、平成29年台風21号などで大きな被害をもたらしており、5月30日に県が公表した洪水浸水想定区域でも沿川の多くの区域が指定対象となっている。また、秋野川には石積護岸をはじめ、古い時代に整備された護岸が多数残されており、近年の温暖化に伴う気象災害の頻発化、激甚化が進んでいることからも、同事務所は、大規模な河川改修といった、河川機能の拡大だけでなく、点検・補修などの維持管理も推し進め、河川周辺の安全確保に努めている。

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