毛原工区で拡幅を進める
昨年度の擁壁に続き軽量盛土工を予定

　奈良県奈良土木事務所は、７月２７日「上笠間八幡名張線道路改良工事」を公告した。
　同路線は、宇陀市室生上笠間（県道７８１号都祁名張線交点）と三重県名張市東田原（国道３６８号交点）を繋いでいる一般県道で、奈良県内では笠間川とほぼ並行して走っている。
　山添村毛原を通過する区間は、幅員狭小で道路の両側に人家が連担しているため、乗用車の対向が困難な箇所も多く、車両の通行に支障をきたしていた。また、やまぞえ小学校への通学路となっているが、歩道が無く、児童の安全確保が不十分な状況であったため、同事務所は、「上笠間八幡名張線（毛原工区）」（事業延長１．２㌔㍍）として、かねてから拡幅を進めている。これまでに、集落内を通過する区間である毛原切幡線の分岐から東側の６９０㍍で、標準幅員７．５㍍への拡幅を済ませて部分供用しており、現在、残る分岐から南の区間で整備を進めている。
　今回、整備を予定しているのは、工区の最南端付近。昨年度、擁壁を整備した箇所で、工事延長２００㍍、軽量盛土工６５立方㍍、盛土工５９０立方㍍。工期は６年２月１５日。
　本工区を整備することにより、狭隘区間を解消し、通学児童をはじめとする歩行者の安全確保、交通円滑化の向上が期待される。