一般記事

都市再生機構 賃貸住宅の設計へ反映 団地デザインノート作成等業務

2023.7.21 独立行政法人

 都市再生機構西日本支社は、今後供給を行う賃貸住宅団地の設計業務への反映等を目的として、完了済プロジェクトの設計技術情報について部門・職種を問わず誰もがその内容を理解・共有できるようビジュアルな情報をメインに建築や都市デザイン等の専門的な視点からまとめた社内向けの手引き書(団地デザインノート)を作成するとともにタイニーハウスに着目した試設計を令和5年度に行う。
一般競争入札「05―団地デザインノート作成等業務」を8月28日に開札して業務を委託する。担当は公募条件ほかが技術監理部設計課(電話06―4799―1112内線5179)、入札手続及び一般競争参加資格が総務部調達管理課(電話06―4799―1035)。
業務概要は①団地デザインノート作成業務=今後供給を行う賃貸住宅団地の設計業務への反映等を目的として、別途指定する完了済プロジェクトの設計技術情報について部門・職種を問わず誰もがその内容を理解・共有できるようビジュアルな情報をメインに建築や都市デザイン等の専門的な視点からまとめた社内向けの手引き書(団地デザインノート)を作成②タイニーハウスに着目した試設計業務。委託期間6年5月31日(指定部分については6年2月29日)。
【団地デザインノート作成業務】
建築設計の過程においてはめざすべき団地づくり・まちづくりを実現するために、さまざまな計画条件・技術的ノウハウ・魅力的なデザイン等を総合的に設計に盛り込む必要がある。
この業務では、昨年度に建替事業が完了したプロジェクト(泉北パークヒルズ竹城台4棟562戸)の全体像について、部門・職種を問わず誰もがその内容を理解できるビジュアルな情報を、建築や都市デザイン等の専門的な視点からまとめた社内向けの手引き書(団地デザインノート)を作成する。
建物配置計画・色彩計画・設備計画・屋外計画等の項目・視点・成果を漏れなく活用し、切り口を明確にした項目ごとのシート形式の社内向けの手引き書として①プロジェクトに関する設計資料の読込み・整理②目次及び構成案の検討・提案③構成案に適したプロジェクト資料の選定・提案④プロジェクト資料の加工・編集⑤掲載・使用する写真の現地撮影⑥紙面レイアウト・デザインの検討・提案を内容とする団地デザインノートと社外向け概要版を作成する。
【タイニーハウスに着目した試設計業務】
同機構が実施している団地再生事業(建替)においては昨今の社会情勢の変化に対応すべく日々「新時代の住宅設計」を模索している。
この業務では、新しい住まいの一形態としての「タイニーハウス」(10~25平方㍍程度の小屋・トレーラーハウス・コンテナハウス等)に着目し、設計上・法令上の課題を整理のうえ機構の設計基準を考慮した試設計を行うことにより、今後の住宅設計における新たな知見を得ることを目的とする。
調査対象として使用形態は単なる居住だけでなく店舗・趣味活動等も含むタイニーハウス15~20物件程度を選定・提案し、諸元(所在地、建物形態等)と住戸プラン情報やコスト及び法申請情報等の情報を収集・整理して報告する。
5件程度(想定)の事業者または居住者を対象にヒアリング・現地調査を行い、物件ごとの特徴を読み解き考察して図や写真、イラスト等を用いて解説する調査報告書と、評価項目を検討・提案して各物件を多角的に評価・類型化した物件比較一覧表にまとめ、報告する。
機構賃貸住宅において設計を行ううえでの課題の抽出・整理し、解決案の検討・提案を実施する。機構が指定する団地(3団地程度)において住戸プラン等の試設計を行う。提案はコンセプトと概念図(運用〈募集・管理〉に係る仕組みやシステム等を含む)と住戸プラン図・パース・イラストなどの説明に必要となる補足資料とする。

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