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紀伊山系 エイト日本技術開発JVで 天然ダム氾濫予測等危険度解析 流砂水文観測調査はアジア航測
2023.6.1 近畿地方整備局
近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は、次の簡易公募型プロポーザル2件について、「紀伊山系天然ダム氾濫予測等危険度解析業務」はエイト日本技術開発・日本気象協会設計JVと、「紀伊山地における流砂水文観測調査業務」はアジア航測と契約を締結して業務を委託した。いずれも業務場所は五條市三在町。委託期間6年3月31日。選定経過と業務内容は次の通り。
【紀伊山系天然ダム氾濫予測等危険度解析業務】
技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に31者から入札説明書等のダウンロードがなされ、1者から参加表明書の提出があり、その1者のエイト日本技術開発・日本気象協会設計JV(岡山市北区津島京町)から提出された参加表明書及び技術提案書を評価した結果、適切な提案と認められたため6736万4000円込(予定価格と同額)で契約した。
業務は、紀伊山地において平成23年の台風第12号により発生した天然ダムのうち、過年度より水文観測を実施している3地区の既存の観測機器の維持管理・観測データ整理を行い、水収支を把握し、水位予測計算プログラムを運用して降雨時の湛水池水位変動による天然ダムの崩壊危険度を判断するための基礎資料を作成することを目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②観測機器の維持管理1式③観測データの整理及び解析1式④降雨状況通知システムの運用保守及び長殿降雨・水位システムの組込み1式⑤報告書作成1式。
【紀伊山地における流砂水文観測調査業務】
技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に28者から入札説明書等のダウンロードがなされ、2者から参加表明書の提出があり、その参加資格を有する2者を技術提案書の提出者として選定し、うち1者のアジア航測(東京都新宿区西新宿)から提出された参加表明書及び技術提案書を評価した結果、適切な提案と認められたため3504万6000円込(予定価格と同額)で契約した。
業務は、紀伊山系砂防事務所管内において流砂水文観測、河床変動調査を実施し、中長期的な土砂動態を把握したうえで、観測結果に基づく事業計画のあり方について検討するとともに、災害対応を含む事業計画に資する大規模土砂生産イベント直後からの流砂水文観測を実施する際の手法や留意事項を検討する。また、流砂水文観測結果を活用した警戒避難体制構築について、土砂移動検知及び報知の手法検討を行うことで、砂防分野における今後の流域監視に資する資料の作成を目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②資料収集・整理1式③流砂水文観測1式④紀伊山地の流域特性を踏まえた土砂動態の調査検討1式⑤総合検討1式⑥報告書作成1式。