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JIA近畿奈良地域会 山下会長の再任決める
2023.5.15 団体
令和5年度通常総会
日本建築家協会(JIA)近畿支部奈良地域会(山下喜明会長)は、令和5年度通常総会を去る4月24日午後、なら100年会館(奈良市三条宮前7―1)小ホールで開催した。
総会の冒頭、山下会長は、自身の就任以降、コロナ禍のためオンライン総会となっていたことに触れ、今回が初めて実際対面形式での開催出来たことへの喜びを表し開会した。それを受ける形で進行を任された山本光良氏が「3年間の思いもあろうと思う。忌憚ない意見をお願いしたい」と述べ、総会がスタート、4年度の事業報告・会計報告、監査報告や、5年度の役員改選が議題に挙げられ、満場一致で承認可決し、山下会長の再任を決めた。
山下会長は、「2020年から続いたコロナ禍も5月から5類に引き下げられ、より活動しやすくなると思われる。前年度は『保存』から『創造』へ軸足をシフトしたが、本年度はより具体性を持った活動へと積極的に取り組みたい」と述べ、▽講演会の開催とYouTubeの発信▽行政・民間との交流▽見学会・サーベイ企画等▽減災・防災への取り組みといった4つの活動項目を説明。5年度予算案とともに満場一致で承認可決した。
その後、防災協定を締結して行っている感震ブレーカーの普及活動の中で、東大寺に寄贈するために感震ブレーカーの提供を受けた日東工業(愛知)に感謝状と記念品の贈呈を行い、総会は幕を下ろした。
総会に続き行われた記念講演では、古民家の再生を手がける柴山直子氏を講師に迎え、自らの嫁ぎ先である大津町屋の再生を切掛に、時代の中で損なわれていった風情を復元するとともに、現代の生活にアジャストして生きた建築物として再生していく過程と、それが人や行政との関わりの中で町全体に広がっていく様を語り、そのノウハウが活かされた明日香村の古民家ホテルを解説した「大津町屋の大改修から始まった保存利活用のまちづくり、そして明日香プロジェクトへ」も開催した。