一般記事
五條土木 一般国道168号「新天辻工区」
2023.4.11 県五條土木事務所
立川渡で周辺工事を発注へ
搬入路拡幅や仮橋などを予定
奈良県五條土木事務所は、一般国道168号「新天辻工区」で、第1号橋梁、第2号トンネルの整備に向けて、周辺工事を進めており、搬入路の拡幅や仮橋工事の発注を予定している。
一般国道168号新天辻工区は、奈良県南部に位置する延長約7.2㌔㍍の道路整備事業で、平成30年度に事業化を行っている。令和4年度の第2回奈良県公共事業評価監視委員会による事業の再評価の時点で、地質調査の結果を受けた変更などにより、機材の大型化が必要となり、それに伴う工事等の追加が決まっている。
同事務所は、現在、西吉野町立川渡、県道勢井宗川野線、市道立川渡永谷線周辺などで大型重機などの機材を搬入するための進入路拡幅工事や仮設のヤードの整備など、周辺工事を進めており、施工中及び発注済みの工事に加え、第2四半期に、重機搬入路拡幅工事(6工区)(プレキャストU型側溝33㍍)、第3四半期に、第1号橋梁仮橋工事(宗川渡河部)(仮橋80㍍)、第2号トンネル仮橋工事(仮橋99㍍)の発注を予定しており、第1号橋梁北端及び第2号トンネル南坑口付近で本格的な整備へ向けた準備を進めている。
同工区は、奈良県を南北に縦断する国道168号のうち、五條市と和歌山県新宮市をつなぎ、紀伊半島アンカールートの一部を形成する五條新宮道路に位置している。奈良県道路整備基本計画(平成26年7月策定令和元年10月改定)では「骨格幹線ネットワーク」を構成する路線。奈良県緊急輸送道路ネットワーク計画(平成9年3月策定、平成29年6月見直し)では「第1次緊急輸送道路」。近畿ブロック新広域道路交通計画(令和3年7月策定)、奈良県新広域道路交通計画(令和3年7月策定)でも広域道路ネットワークなどに位置づけられている。同区間の現道は線形が悪く、幅員狭隘で、重点的な整備箇所に指定。阪本工区と並び同事務所の主要事業の一つで、阪本・新天辻両区間を整備することで、走行性・交通安全性の向上、所要時間の短縮が見込まれ、緊急輸送道路ネットワークの機能が強化されるとともに、観光や地域産業への寄与が期待される。